印刷の話になると、
必ず出てくる言葉があります。
「版(はん)を作ります」
「版代がかかります」
でも正直なところ、
「版って何?」
と感じている方はとても多いのではないでしょうか。
今回は、
オフセット印刷に欠かせない「版」について、
そして、なぜ今でもオフセット印刷が選ばれているのかを、
やさしく解説します。
版とは、印刷する内容をインクに写すための“設計図”のようなものです。
オフセット印刷では、
データをそのまま紙に刷るのではなく、
・データから「版」を作る
・版にインクをつける
・インクを紙に転写する
という工程で印刷が行われます。
この「版」があることで、
安定した品質の印刷が可能になります。
オフセット印刷の版は、
薄い金属の板(アルミ)が一般的です。
この板の上に、
・インクが付く部分
・インクが付かない部分
を作り分けています。
インクが付くところだけが印刷される。
これが、版の役割です。
「データから直接印刷できた方が楽なのでは?」
と思いますよね。
確かに、
少部数やスピード重視なら、
版を作らない印刷方法もあります。
それでもオフセット印刷が使われる理由は、
版があるからこそできることがあるからです。
オフセット印刷は、
・インクの量
・色の重なり
・仕上がり
がとても安定しています。
版を使うことで、
「1枚目と1000枚目で色が違う」
ということが起きにくくなります。
特に、
・会社案内
・カタログ
・ブランドツール
など、色の信頼性が大切な印刷物では、
この安定感が大きなメリットになります。
オフセット印刷では、
最初に「版」を作るコストがかかります。
その代わり、
・印刷が始まればスピーディー
・部数が増えても品質が安定
・1枚あたりのコストが下がる
という特徴があります。
部数が多いほど、コストパフォーマンスが良くなる
これが、オフセット印刷の強みです。
オフセット印刷は、
・さまざまな紙
・特殊紙
・特色インク
に対応しやすい印刷方法です。
・紙の風合いを活かしたい
・色にこだわりたい
・印刷物としての完成度を上げたい
こうした要望に、
柔軟に応えられるのがオフセット印刷です。
「版を使うなんて、昔ながらでは?」
と思われることもあります。
でも実際は、
・データ作成はデジタル
・版の作成も高精度
・印刷機は最新設備
と、
中身はどんどん進化しています。
「版がある」ことは、
アナログという意味ではありません。
品質を安定させるための仕組みなのです。
ここで、よく比較されるのが
オンデマンド印刷です。
・オンデマンド印刷
→ 版を作らない/少部数向き/スピード重視
・オフセット印刷
→ 版を作る/品質安定/中〜大量部数向き
どちらが良い・悪いではなく、
目的によって使い分けるのが正解です。
版は、
・面倒な工程
・余計なコスト
ではありません。
印刷の品質と信頼性を支える、土台です。
・色を安定させたい
・部数がある程度ある
・きちんとした印刷物を作りたい
そんなとき、
オフセット印刷は今でもとても有効な選択肢です。
「版があるからこそ、できる印刷がある」
それが、オフセット印刷が選ばれ続ける理由です。
荒川印刷では、オフセット機はもちろん、オンデマンド機も自社で持ち、
様々な印刷に対応しています。
印刷物でのお困りごと、相談があればいつでも連絡お待ちしております。