以前の記事にて、テクニカルイラストレーターがどのようにイラストを起こしていくかを動画で紹介しました。
荒川印刷では、テクニカルイラストレーターは取扱説明書やマニュアルなどで、テクニカルライターと共に製品の操作方法などを分かりやすくするためにイラストを描いていきます。
今回は、より具体的な内容になりますが、製品の複雑な形状や構造を正しく表現するために精密な分解図を作成し、説明に活かしていく工程の一端を紹介します。
テクニカルイラストで作成した分解図が製品になる様子を、コマ送りで動画にしました。
完成品をそのままイラストにすることもありますが、製品の組み立てなどを説明するために、部品レベルから描き起こす必要があることがあります。完成品から分解していく様子をコマ送りにしています。
きちんと製品として完成させるには、部品1つ1つを精密に描き上げる必要があります。それによって、より正確で分かりやすい、取扱説明書やマニュアルを完成させていきます。
身近なところでは、プラモデルの組み立て図に近いかもしれませんね。
荒川印刷では、車の部品やガス機器など精密な製品を扱うことがあります。より精密になりますが、基本的な考え方は共通し、動画にあるように部品単位でイラストを起こすことがあります。
テクニカルイラストの目的は、お客様が製品を正しく、快適に使用するために、言葉や文字だけでは伝えることができない情報を、正確に、また一部を誇張して伝えることで、より使用満足度や魅力を上げることです。
また、お客様だけではなく、製品のアフターサービスにおいて、自社のサービスマンが利用するために作成することもあります。近年ますます複雑化・多様化する製品の情報を、より分かりやすく、効果的に読み取らせることで、よりよいサービスに繋げることを目的としています。
テクニカルイラストは製品や技術の情報を伝えるために、大きな付加価値を与える役割を担っているのです。