以前に紹介した、HubSpot CMSを使って採用サイトを構築する依頼がありました。HubSpot CMSを採用した理由は、複数ドメインのグループ会社のサイトを一元管理し、クラウド上で構築されているため、サーバー管理やセキュリティ対応をサービス任せにできるという点でした。
クラウド型のCMSとしては、Movable Type クラウド版を使うこともあります。CMSのカスタマイズの幅などはHubSpot CMSより広く、単純にサイトの作成だけであればこちらもおすすめです。
HubSpot CMSの場合、マーケティングオートメーションの機能を使う拡張性が魅力となります。とくに、新しい手法として注目を浴びている「タレントプール」を実現するには最適です。
タレントプールとは、企業が将来の採用ニーズに備えて、優秀な候補者を事前に特定し、リスト化する手法です。
従来の人材採用方法では、求人広告を出して応募者を待つことが一般的でしたが、タレントプールを活用することで、優秀な候補者を積極的に特定し、関係を構築することが可能となります。
タレントプールの主な特徴は以下の通りです。
タレントプールでは、企業が優秀な候補者を事前に特定します。これにより、求人広告を出して待つだけではなく、積極的に優秀な人材を探し出すことができます。
タレントプールでは、候補者の情報をリスト化し、管理します。これにより、候補者のスキルや経験、興味・関心などを把握し、適切なタイミングでコンタクトを取ることができます。
タレントプールでは、候補者との関係を構築することが重要です。候補者との積極的なコミュニケーションや交流を通じて、互いの信頼関係を築き、将来の採用につなげます。
人材が不足して採用が必要な時に慌てて募集をかけるのではなく、長期的に自身の会社に興味のある人材と関係を構築し、企業理念や働き方を理解してもらった上で、求人が必要な時に声をかけることができるので、採用時に大きなコストをかけて採用情報サービスに登録する必要も減ってきます。
また、一度不採用になった人材に対しても、また空きが出てきた際に声かけたり、他部署の募集枠を案内したりなどの活用も可能になります。
タレントプールを構築するためには、以下のステップが必要です。
タレントプールを構築するためには、まず優秀な候補者を特定する必要があります。採用サイトからの問い合わせや登録をリスト化するとともに、内部の人材データベースやソーシャルメディアなどの活用が有効です。
HubSpot CMSでは採用サイトを構築し、メールフォームからCRMにリスト化することも一括管理で可能です。Marketing Hub Professionalからは、ソーシャルメディア管理もできるようになります。
タレントプールでは、候補者の情報を管理するシステムを構築する必要があります。これには、CRM(Customer Relationship Management)ツールや専用の採用管理システムを活用することが一般的です。
HubSpotでは全プランでCRMを無料で利用することができます。
タレントプールでは、候補者との関係を構築する活動が重要です。これには、候補者との定期的なコミュニケーションやイベントへの参加、情報提供などが含まれます。
HubSpot CMSで更新コンテンツを追加しながら、Eメールでのアプローチを行い、追加情報を取得したらリストをアップデートするなど、関係構築に利用できる機能が多く備わっています。
タレントプールの構築は長期的な取り組みにもなるので、手間がかかるようにも見えますが、次のような利点があります。
タレントプールがあれば、採用活動を行う際に、新たに候補者を探す必要がありません。そのため、採用活動の時間を短縮し、効率化することができます。
採用活動には、求人広告費や人材紹介会社への手数料など、さまざまなコストがかかります。タレントプールがあれば、これらのコストを削減することができます。
タレントプールでは、優秀な人材が集まりやすい特徴があります。そのため、タレントプールから採用することで、採用クオリティを向上させることができます。
タレントプールを活用するためには、以下のようなポイントを押さえることが重要です。
タレントプールは、採用活動を効率化・効果的にするための重要なツールです。企業が競争力を高めていくためには、タレントプールの活用が欠かせません。
HubSpotを使った採用サイトやタレントプールの構築に興味がありましたら、お気軽にお問い合わせください。