印刷した用紙にもう一加工施すことによってさらにきれいに見せることができます。
今回は、その加工例をご紹介します。
PP加工
PP加工とは、印刷された紙にポリプロピレンのフィルムを圧着させる加工です。
教科書・雑誌・カタログの表紙や書籍カバーなどで使用される事が多く、フィルムを貼ることで表面の保護や光沢感を向上させることができます。
大量の加工に適しており、ラミネート加工と比較するとコストも安いです。
用途/ポスター、パンフレット、カタログ、メニュー、書籍の表紙、DM、パッケージ・手提げ袋など
![]() PP加工クリアタイプ(ツヤ有り) |
![]() PP加工マットタイプ(ツヤ無し) |
ラミネート加工
接着剤を塗布付した専用のフィルム(材質はPET)を原稿にはりあわせる加工のことです。
この加工により、表面保護や耐久性を高めたり、改造改ざん等を防止することができます。
フィルムには、様々な種類・厚さがあり、目的によって耐水性・耐久性・耐磨性・耐光性を高めたり、つや出し・つや消しなどの効果があります。
俗称で、パウチともよばれます。
![]() 薄めのラミネート加工 角丸加工:不可 |
![]() 標準的なラミネート加工 角丸加工:可 |
また、用途によってフィルムの厚さを変えます。
※ μ(ミクロン)は、厚さの単位。1μは1000分の1mmとなり、100μは0.1mmになります
![]() 38μ:地図や図面など、巻いて 持ち歩く物に適しています |
![]() 100μ:飲食店でのメニユーに最適 |
![]() 150μ~200μ:説明用下敷き・ カウンターメニュー |
![]() 250μ~300μ:パチンコスタート札 など立てて使う物 |
ニス加工
通常の印刷をした後に、油性、水性、UVニスなどを塗布し乾燥させる加工方法で、表面を保護します。
PP加工と比べて安価で表面加工が出来ます。デメリットとしては、PP加工に比べて強度が弱いこと、色落ちを完全に防げないということがあります。
用紙全面でなく一部分のみ加工する方法もあります。例えば、ノート等の名前記入欄はスポット加工でニスなどの表面加工がされていないので、名前が書き込みやすくなっています。
このように、印刷した後に一加工することで高級感が出るだけではなく、色落ちを防ぐことができ強度も増すことができます。
少し値段は上がりますが、長くきれいに保管するために試してみてはどうでしょうか。
(取材協力:株式会社エル・ティー・シー)