「品質管理検定」に挑戦してみました

2020/07/3

品質管理

昨年、品質管理検定(QC検定) の4、3級に合格をすることができ、今年は2級を目指して勉強をしていました。ところが、新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言のため、3月に行われるはずの試験が中止となってしまいました。

こんなところでも、新型コロナウイルスの影響を受けています。次の9月の試験は、予定通り行われるということですので、再挑戦をしたいと思っています。

 

品質管理とは?

皆さんは「品質管理」と聞くとどんなイメージをお持ちでしょうか?
業種や職種によって違うかとは思いますが、多くは製品に対する良否判定。もしくは良否判定を行うための手法となります。

私自身は、お客様のことを少しでも理解したいと考えて「品質管理」について学習を始め、昨年3月に品質管理検定にチャレンジしました。

品質管理は、Quality(質) Control(管理)の略となる「QC」と呼ばれることもあります。製品やサービスの質を向上させて、買い手となるお客様の要求にあった品質の製品やサービスを作り出すための手段の体系のことを言います。

印刷会社では、製品となる印刷物はもちろん、印刷用のデータ作成であったり、Webサイトの制作においても活用できるものです。

ただ、良い製品を作るということに留まらず、どうすればお客さんが喜んで満足してくれる製品やサービスを提供できるか、という活動です。


品質管理の勉強で学ぶこと

品質管理検定2級に合格するためには、「QC七つ道具」と呼ばれる手法などを使って、現象を数値的・定量的に分析したり、多くのデータから計算を行う必要があります。

これを聞くと、とても複雑に聞こえ、業種や職種によっては、う~ん、関係ないかなぁ~と思われる部分もあるかもしれませんが、それ以外の基本的な部分で、実務を通して、改めて初心に戻る気付きとなったところもあるので、少し内容を紹介したいと思います

 

「顧客志向」「マーケットイン」

お客様重視で物事を考え、お客様が望むサービス・製品を期待以上の品質で提供し続けることが企業の存続に不可欠であるということ。この反対となるのは、製品志向、プロダクトアウトと呼ばれます。

 

「後工程もお客様」

自分が担当した後の工程を行う人に、満足してもらえる仕事をすることが、結果的に良い製品・サービスを生み出すということ。製品を購入してくれる人だけではなく、例え社内の者であっても、引き継いで仕事をしてくれる後工程の人もお客様だという考え方です。

 

「品質を工程で作りこむ」

その商品の品質が常に良いためには、その作業工程を常に管理し、改善していくこと。工程後に検査することで品質を保つのではなく、各々の工程でしっかりと正しい作業を行うことが大切で、問題があれば各工程で常に改善をしていくという考え方です。

 

「重点志向」

様々な問題に対して改善策を打つのではなく、優先順位を明確にして効果の大きいものから改善していくこと。効果的な品質改善を行うためには、ヒト・モノ・カネ・時間といった資源を有効に使い、明確な優先順位を元に効率的な対策が必要です。

 

「事実を重視すること」

間違った判断をしないために、目的や事象におけるデータを多くとり、事実に即した判断をすること。組織として動くためにも、経験からの推測や予想に頼らず、誰が見ても理解できるように事実に即したデータを活用することが重要です。

 

「PDCAサイクル」

計画(Plan)→ 実施(Do)→ 確認・評価(Check)→ 修正・処置・対策(Action)の順に計画を管理し、水準を向上させていくこと。このサイクルを常に回していくことで継続的な改善を行っていくことができます。

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より良いサービスを提供するために

これらは当たり前の内容なのかもしれませんが、お客様に喜んでもらえる商品・サービスを提供する際に重要だということを、改めてハッと気付かされることになり大変勉強になっています。

このように、品質管理を意識していなかった業種や職種の方も、お客様の相談事や困りごとにおいて、より喜んでもらえる製品やサービスを提供する参考になることも少なくありません。また、作業としては、後工程となる自分の部署においても、新たな考え方や気付きがあり、こちらから提案ができることがあるではと考えています。

皆さんも、より良い製品やサービスを提供するための品質管理を考えてみてはいかがでしょうか?

 

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タグ: 荒川印刷

執筆者: 生産部 H.Y.

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