PSEマークや技適マークに注意

2020/07/20 ( 2021/07/27 更新)

pablo (73)

私事ですが、最近、モノがよく壊れます。家には古い家電製品が多く、そのほとんどが10年を過ぎています。10年を過ぎると色々なものが壊れるとよく聞きますが、その通りだなと実感している今日この頃です。

 

セルフ修理のメリット・デメリット

物が壊れてしまった時に、みなさんはどうしますか。修理に出しますか。それとも新しいものに買い替えますか。

私は自分で修理が出来ないかをまず考えます。

買い替えるとお金が掛かり、同じものも手に入らないこともあります。メーカーで修理するにも時間が掛かり、保証期間外でしたらお金も掛かります。そして、保証期間内であっても、必ずしも無料で修理できるとは限らず、経年劣化等の消耗品は保証対象外のこともあります。

セルフ修理は無料です。そして、すぐに使用できるようになります。保証のことを気にする必要もありません。このように、メリットばかりに思えるセルフ修理ですが、デメリットもあります。

個人で分解、修理をするとメーカーの保証が受けられなくなったり、電気的に改造・修理をすると、国が認めるPSEマークも無効になります。

また、コンセントの交換等、屋内配線に関係する修理は電気工事士の資格が必要な為、修理すると違法になるため、とくに注意が必要です。

:電気用品安全法に基づいた安全基準を満たした製品に付けられるマーク。PSE対象の電気製品はこのマークが無いと販売できないとなってます。また、PSEAC入力の電気用品を対象にしていて、コンセントにプラグを差して使う電気用品のほぼ全部が対象となる安全規格です。
参考:(https://www.kdh.or.jp/safe/document/basic/pse.html
参考:(https://www.tuvsud.com/ja-jp/resource-centre/stories/pse

 

PSEマーク(2種類)

特定電気用品:特に安全を重視されるもの
(ノートパソコンやゲーム機のACアダプター等)

特定電気用品以外の電気用品
(ブルーレイディスクプレーヤー、電気炊飯器、洗濯機等)

加工_PSE◇_DSC07396

加工_PSE〇_DSC03828

 

 

実際のセルフ修理例

自分が修理した家電製品の一例を、修理するに辺りどの点を注意したかを紹介します。

 

(例1)ブルーレイディスクレコーダーの電源起動時、エラー表示で止まってしまう。

エラー表示をパソコンで検索すると、冷却ファンの動作不良の為、起動しないとの記事がありました。

早速分解してファンを清掃。しかし掃除後もファンの動きが悪くて直りません。経年劣化の為、ファン交換となりました。

ブルーレイの型式からファンの部品番号を調べ、某通販サイトで同一部品を購入(5,000円)し、交換して、正常動作となりました。

この修理は特に注意することもなく簡単だったのですが、分解、修理をした為、今後は故障してもメーカーの保証等は受けられなくなりました。

加工_ブルーレイ_DSC03806
(冷却ファン交換後の写真です。)

 

(例2)ゲーム機のアナログコントローラーがニュートラル状態で、勝手にプレイヤーが動く

パソコンで検索したらアナログスティック部の接触不良で修理に出すと2,200円でした。買い替えると4,500円なので微妙な金額です。また、修理キッド等も販売されてましたが、1,500円くらいで純正品ではありませんでした。

他に簡単な方法が無いか調べると、リペアスプレー(500円程)で修理と言う記事があり、使い方の動画もありました。動画を参考に、同じ場所にスプレーを吹きかけて正常動作となりました。(原理は油で汚れを溶かして接触をよくする。また、電気の流れを妨げないような薄い油膜を張り錆びや汚れも防止するみたいです。)

コントローラー修理の注意点として、無線機器を搭載しているものには、技適マークが付いていて、分解、修理をすると無効となってしまう事です。また、修理した無線機器を使用すると電波法違反となる為、特に注意が必要です。(今回修理したコントローラーは無線機器が非搭載なので、分解、修理したとしても問題ないです。)

2:技術基準適合証明の略で、電波法に定めた技術基準に適合した製品を証明する印で、技適マークのない無線機器を国内で使用すると違法となる。
(参考:https://active.nikkeibp.co.jp/atcl/act/19/00085/121700002/

技適マーク
加工_技適マーク_DSC03826

加工_コントローラー
(リペアスプレーを吹きかけてる写真)

 

(例3)ガス給湯器の燃焼ランプが付かずエラーが出てお湯が出てこない。

ガス給湯器の修理には、ガス消費機器設置工事監督者等、様々な資格が必要で、危険かつ違法になるので、業者に依頼しました。

ただ、自分で修理はできませんが、法外な修理費用を請求されたり、不当な交換をされる心配もあった為、修理方法を事前調査しました。故障部品と修理方法がしっかりと記載されていて、以降に記載する業者の交換部品と同じでした。

ガス給湯器も12年目と言う事で、経年劣化してるので本体ごと買い替えたほうが良いと言われたのですが、事前の調査を参考に、無理を言って修理をしてもらいました。イグナイターと電気プラグの劣化で交換をしてもらい動作確認して良好となりました。(修理費込みで約3万円)

半年ほど経過しましたが、今のところ何の問題もありません。今後に少し心配はありますが、買ったら2030万円掛かるので、事前調査が功を奏し10分の1で済みました。

加工_給湯器-3
(エラー表示中の写真)

 

知識を持ってセルフ修理をしましょう

セルフ修理も最近流行りのDIYの一つになりますが、何でも自分で修理してよいわけではありません、ガス給湯器やコンセントの修理等、様々な資格が必要であったり、無線機器のように修理自体が違法になる事もあります。

このように、家電製品の修理には色々と難しい制約がありますが、しっかりした知識を持っていれば大抵のものが修理可能です。そして、修理品を個人で使用する分にはほとんど問題ありません。

ただし、事故には十分注意して自己責任でお願い致します。

 

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タグ: 荒川印刷

執筆者: 生産部 U.K.

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