以前ブログでご紹介した環境に優しい用紙【LIMEX】に続く環境に優しい用紙【バナナペーパー】のご紹介です。
LIMEX https://blog.arkw.co.jp/2019/07/limex_case
バナナペーパーとは
バナナペーパーとは、その名の通りバナナ(の茎)からできた紙です。
今までは廃棄されるだけだったバナナの茎から取った「バナナ繊維」を原料とし、そこに古紙や森林認証パルプを加えて作られた日本で初めての「フェアトレード※」の紙です。
※フェアトレードとは発展途上国で作られた原料や製品を適正な価格で継続的に購入することにより、製品を作る人の健康と経済、環境保全を支援する「公平な貿易」を実施する仕組み。バナナ、カカオ、コーヒー、綿花などに加えて、近年では紙の生産も行われています。
なぜバナナ?
ペーパーレスと言われる時代ですが、世界では今でも毎日約100万トンの紙が使われています。そして日常的に使用している紙の約90%は「木」を主原料としています。経済の発展に伴い大量の紙が世界中で消費されるようになり、木の再生が追いつかず、世界では毎年日本の国土面積の約1/3ほどの森が失われていると言われています。
一方、バナナは多くの国で栽培され、多くの人々の栄養源となっています。バナナを収穫するときは新しい果実が育つために、一度古い茎を切り廃棄します。廃棄していた茎からバナナ繊維を取り出して紙を作る原料とします。一般の木が10~30年かけてゆっくり再生するのに対し、バナナの茎は1年以内に再生し、また新しいバナナの実がなります。つまりバナナの茎は、一般的な木に比べ早いサイクルで紙をつくることができます。
異なる模様で表情の違った印刷物
バナナペーパーの模様は1枚1枚出方が異なるので味のある印刷物に仕上がります。
手で触ってみると、バナナペーパーの茎と古紙のざらっとした質感もバナナペーパーの特長の1つです。
SDGsの目標をすべてクリア!SDGsの第一歩に。
バナナペーパーを使うことで17個あるSDGsの目標を全て達成することができます。
名刺やリーフレットといった使用頻度の高い紙製品からSDGsに貢献できるので、バナナペーパーは手軽に始められるSDGsの第一歩としても注目を浴びています。
特に学校関係からの引き合いを多く頂いています。
また、このバナナの茎はフェアトレードで取引されているので、バナナペーパーを使用することでバナナを生産しているザンビアの人たちの生活資金や教育費につながっているそうです。
最近ではテレビで取り上げられるほど注目されているバナナペーパー。
バナナペーパーを使うことで遠い国の誰かのお役に立てるかもしれません。