「SDGs」というワード、考え方が一般的になりつつありますが、その活動の一環として使用しているクリアファイルを紙製のものにしようとしている動きがあります。
街ぐるみで「脱プラ」に取り組んでいる自治体、顧客に渡す際に使用していたクリアファイルを紙製のものに切り替えた大手企業などニュースや新聞に取り上げられ、にわかに注目が集まっています。
文房具を扱うネットショップを見てみても取り扱うショップが増えてきたような気がします。
そこで、皆さんがなじみのあるPP製(ポリプロピレン製)のものと私個人の見解で比較してみようと思います。
■PP製のメリット
「PP」製のものには以下の特徴が考えられます。
・耐久性が高く保管に優れている
・価格が安い
・手に入りやすい
やはり、安価でどこでも手に入りやすいことが最大のメリットですね。
■紙製のメリット
・リサイクルが可能で環境にやさしい
・紙なのでメモ書きもでき、自分でデザイン・印刷も可能(制限はありますが…)
・機密情報や個人情報なども文書を入れたまま裁断や溶解が可能
なんといっても、分かりやすく対外的に「環境に配慮しています」「SDGsに取り組んでいます」というのをアピールできます。
SDGsに取り組む企業・団体は増えてきていますが「何から取り組んでいいか」、「取り組んでいるものの社内的なことになり対外的にアピールできない」なんて悩みを抱えているところも少なくはないはずです。外部の人に渡すことが多いクリアファイルは分かりやすくていいんじゃないでしょうか。
実際のものは–
懇意にしている取引先より入手してみました。ペーパーフォルダーという名称のようです。
実際手にしてみると多少の違和感はあります。PP特有のスルっとした感じがないからですかね。重さはPP製より少し軽く思います。
厚さは普段使用しているコピー用紙より少し厚いくらいでしょうか。
慣れてしまえば気にならないと思います。
紙製のものだから、中身が見えないかと思っていたら片側の約半分が半透明タイプのものもありました。十分機能します。
自社のオンデマンドプリンターで印刷してみても問題なく印刷できました。透かしの部分も印刷できます。ただし、印刷できない領域もあるのでデザインには工夫が必要です。
これが世間に浸透するかはコスト面の問題が最大の問題です。使用する方が増えれば大量生産になりコストも安くなっていくでしょう。
あとは、紙なので水・高湿度には弱いです。雨の中持ち歩いて濡れてしまえば普通の紙と同じようになります。
これからの時代に
身近なところで言えばプラスチック製のレジ袋が有料化されました。それを機にレジ袋を紙袋に変更した店も多々ありました。
某国民的カップラーメンの容器は発泡スチロールから紙製になり、今では植物由来のバイオマスプラスチックを使用したエコカップになりました。
皆さんもよく行ってるかもしれないカフェのストローもプラスチックから紙になりました。
こうした「脱プラスチック」の取り組みは、消費者や顧客への、「環境に配慮していること」をわかりやすく伝えることが出来る取り組みの一つになっています。
頻繁に使用するからものだからこそ効果は緩やかではありながら出るものであると思っています。
ぜひ、身近なところから始めてみませんか。