今回特集するのは、顧客リストが無くてもご指定した地域に配達可能な日本郵政のポスティングサービス「タウンプラス」です。
発送リスト不要で配布可能なサービス
最大の特徴は、宛名リストが無くても地域を指定して配布を行えるので、今まで接点のなかった人達へのアピールも可能となります。
また、配布対象エリアを細かく指定することができるのもメリットです。
タウンプラスでは、マンション指定や、年齢・性別・建物の種類といった国勢調査に基づいた細かいターゲット指定を行う、セグメント指定のサービスを行っている地域もあるので、「近辺の方へ向けて送りたい」「マンションが多い地域に配りたい」など、ターゲットをより絞ることで、効果的な反応が見込めるでしょう。
また、投函率が非常に高いこともタウンプラスの特徴の1つです。
郵便局の配達員が配達するため、マンションなどポスティングが拒否されることなく地域全戸にアピールすることができます。
ポスティングや折り込みチラシなど安価でできるものもありますが、利便性と投函率の高さから日本郵政のサービスに移行する動きが出ています。
タウンプラスの概要
※画像はサンプルです。
このタウンプラスというサービスを利用するためにはいくつかの取り決め・段取りがあります。
1.形状と最低個数
同一形状、同一重量で500通からになります。
また、郵便物表面に7ポイント以上の大きさで「タウンプラス」の記入が必要になります。
2.郵送料
1通当たり、32円~60円となり、通常郵便よりお手頃です。
荷物の大きさは、長さ34cm、幅25cm、厚さ1cm、重さ100g以下のものが対象です。
形状・重量・差出郵便局などで単価は変動するので、郵便局との交渉となります。
3.事前準備
申込は窓口で行い、見積りを依頼します。
次に「差出計画書」「差出内訳表」を記入して担当郵便局に提出します。提出は、差出予定日の前日から起算して14日前の日までに行うルールになっています。
4.差出方法
配達物を郵便区番号ごとにまとめ、それぞれの梱包に配達地域の名称や郵便番号、配達担当郵便局、個数などを記載した用紙を添付し
差出票と一緒に配達郵便局・配達地域区分局に提出します。
5.配達日数
手続き完了から通常配送日数+5~7日程度必要です。
発案からお客様の手元の届くまでの期間がかかるので計画的なご利用をお薦めします。
6.差出出来ない期間
12月13日から翌年1月14日は差し出すことができません。
タウンプラスが使われた事例
・イベント・新店・リニューアル告知
イベントやオープンなどを周辺エリアに告知ができます。チラシよりも閲読率が高いので効果が期待できます。一年を通じて季節のイベントや行事に合わせてアプローチすると効果的です。
・名産品ECサイトの運営者
ターゲットの見直しとエリアの拡大を目的に大規模なプロモーションが展開できます。
SNSと連動させた特典を付けて新規の獲得も見込めます。
・地方自治体や組合
中止になっていたイベントが今年は開催できることを地域の皆様にもれなくお知らせできます。
・営業活動
渉外社員様のカバー範囲以外のエリアを補完。圧着ハガキを使用し情報量を多く掲載しセグメントと組み合わせることで丁寧なアプローチができます。
お客様の情報の記入欄を作れば、顧客情報の収集にも一役買います。
DMの開封率は約80%、DMを受け取ったときに「開封・閲読した」人は79.4%、「行動した」人は24.0%というデータもあります。
一般的なポスティングのレスポンス率は0.01〜0.3%程度と言われていますから、DMのほうが効果は高いと言えるでしょう。
マンション単位のエリア指定など、ターゲティングを細かくしたい場合、タウンプラスが有効だと言えます。
申込み手続きや配布までに若干時間がかかるものの、全国どこでも配達料金が安価なので、大量配布を行いたい場合に活用すると今までに無い効果が得られるかもしれません。
またタウンプラスの他にも場面において有効な配達サービスも多々あるので、別の機会に紹介します。