全印工連CSRサミット2022に参加して

2022/10/5

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9/29(木)全印工連主催のセミナー「SDGsを企業経営にいかに活かすか」に参加してきました。
セミナーは基調講演・パネルディスカッション・分科会の3つをメインに構成されていましたが、その中で基調講演とパネルディスカッションに参加したレポートをします。

 

基調講演

基調講演では「地域のありたい未来にしていくためにSDGsを企業経営にいかに活かすか」をテーマとした基調講演でした。


・ありたい未来にしていくためにできること

ここ最近、SDGsを意識しての事なのか、環境に配慮した印刷物についての問い合わせが増えてきています。印刷会社として再生紙の活用やベジタブルインキといった環境に優しい印刷物を提案・紹介することが多いのですが、環境に配慮した仕様にした場合、多少のコスト増が発生します。営業活動をしていく中で増えたコストを【環境に配慮した】という付加価値で補っていきたいと感じました。

 

・コスト戦略からの脱却

印刷物の価格競争に拍車がかかっている昨今。価格競争というのは印刷業界だけではありませんが、それに逆行して資材等の高騰の波も押し寄せてきています。このままでは利益率が下がり、件数を多くこなさなければならなくなってしまいます。
価格競争に巻き込まれない為にこれからは他社との差別化を図る為、社外(協力会社)に目を向けて垣根を超えた行動をし、自社の強みの再検証を行い、付加価値をつけるにはどうしたらよいかを考えるきっかけのひとつになりました。

 

パネルディスカッション

 

パネリスト3名がSDGsへの取り組みを紹介していました。


・愛知県様

製造業が盛んな愛知県。2019年7月には「SDGs未来都市」に選定され環境面はもちろんのこと、経済面や社会面といった多方面において取組を推進しているそうです。
愛知県としてSDGs登録制度を設け、取組の見える化も行っており、荒川印刷もこの制度に登録しています。
取組の見える化をすることで、ホームページでの発信で社外への周知はもちろんのこと、社内の周知にもなっており、一人ひとりがSDGs目標達成に向けて意識して行動するようになりました。

 

・アイシン株式会社様

カーボンニュートラル= CO2排出を削減する製品を作成することだと思っていましたが、製品を作る際のCO2排出の削減にも取り組んでいるとの事で、製品を作成する前から既にカーボンニュートラル達成に向けた動きをされていることに驚きました。
アイシン様だけでなく、サプライチェーン全体で排出量を低減する等、一企業だけでなくアイシングループとして取り組んでいることに意識の高さを感じました。
さらに自動車部品だけでなく燃料電池や乗り合い送迎サービス等幅広い分野でカーボンニュートラル実現に向けて取り組んでおり、主力製品でなくても幅広い視野で取り組んでいるところは見習うべきだなと感じました。

 

・愛知県立南陽高等学校様

個人的に今回のセミナーで一番強い印象を受けたのが愛知県立南陽高等学校様でした。
部活動としてコーヒー豆を販売している会社とコラボしてフェアトレードコーヒーを、リンゴ農園とのコラボで環境に特化したカーボン・オフセットなど、積極的に活動を展開していました。その結果多数の賞を受賞しており、部活動での取り組みでここまでの活動とそれに伴う結果を出していることにただただ驚きました。現在もすごろくゲームの作成やイベントの参加など部活動という一団体で地域全体を巻き込んで取り組んでいる活動は愛知県のみならず全国を見渡しても多くないと思うので、このような機会に貴重な話を聞くことができてよかったと思いました。

 

・全日本印刷工業組合連合会様

印刷産業の責任としていくつかの制度を作り、地球にやさしく、社会に必要とされるための環境配慮を行っているとのこと。その中でも荒川印刷では全日本印刷工業組合連合会の制定した制度の一つであるCSR認定制度の中のワンスターを獲得しており、SDGs達成と合わせて社会に必要とされる企業を目指したいと思います。

 

セミナーを終えて

 

以前よりブログまたはSDGsのページでも掲題しているように荒川印刷としてもSDGsの取り組みをできる範囲でやっています。ただそれが、できる範囲内という限られた中での活動であり、全体(今回のセミナーでは愛知県内がメイン)で考えると本当に狭い範囲での活動しかしていないということを肌で感じました。パネルディスカッション後の分科会の講演に参加したものから聞く限り、大手企業においても自社のSDGsの取り組みについての深堀りができていないとの指摘があったそうで、今取り組んでいる事の深堀りとこれから新たに活動していくべき事への注力などまだまだ取り組まなければならない事が山積していることを痛感しました。
引き続き社会に必要とされる企業のひとつになるべく、SDGsの活動を会社全体で取り組んでいきたいと思います。

タグ: SDGs

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