近年、環境問題への意識の高まりやSDGsへの取り組みが積極的に行われています。
ペーパレス化が進む一方、紙の印刷物の需要が求められる商材も多くあるはずです。
発注・在庫管理が必要とされる商材は製造コストだけではなく、意外とその他のコストが掛かっていることが盲点です。
そこで当社がお勧めする印刷物の在庫レスソリューションを紹介いたします。
在庫を抱えるコスト
カタログなど印刷された販促物は、一度にある程度の数を作らないと1冊・1枚当たりの製造コストが割高になってしまいます。
発注の最少ロットなどの壁があって必要な数より多めに作ることも多いと思います。
しかし、昨今では、物価変動に合わせて製品価格が頻繁に変更になったり、製品開発や販売マーケティングのスピード化で情報がすぐに陳腐化したりなど、在庫がムダになるケースが増えているのではないでしょうか。
また、発注時には見えづらい費用として、
・在庫の保管スペースにかかる費用
・在庫管理を行う人の手間と労力
・不要になった在庫の廃棄にかかる費用
などが挙げられます。
発注時には、予算内であった販促物が1年を通してみてみると予算を超えてしまっていることも実際はあるのではないでしょうか。
必要な分だけ印刷、在庫レス・廃棄レスに
そこで提案するのが一括でまとめて印刷する方法から、必要な分だけ分けて印刷する方法です。
この方法に適していない場合もあります。
・期間で使用する数量が決定している
・生産するのに手間と時間が掛かる商品である
・他に流用ができデッドストックにならない商品である
上記に当てはまる場合は、現在のままで大丈夫でしょう。
今回、提案するのは下記に当てはまる場合です
・掲載情報が頻繁に変わる可能性がある
・ターゲットにより少しだけ内容を変えたい
・商品が大きい・重いなど、保管場所の確保や管理に労力を要する
・単価の安いネット印刷で作成はしたものの、実際に使用される数量が不確定なので余剰分は廃棄せざるを得ない
メリット・デメリット
必要な分だけ印刷することで、生まれるコスト面のメリットは何でしょうか。
・印刷物を保管するためのスペースが削減される
・数種類または大量の印刷物の数の把握や管理の手間が削減される
・印刷物への支払い額が少額に分割されることの決済負担の削減
・印刷物の余り(デッドストック)が減ることによる環境負荷の削減
一方、デメリットとしては
・印刷の発注回数が多くなることで業務が煩雑になる
・一括の印刷より製造単価が上昇する
年1回の発注で良かった商品が年数回の発注をしなければならないのは面倒だと思われますが、アウトソーシングで解決する方法もあります。
荒川印刷の在庫レスソリューションでは在庫管理も行い、初回発注の商品在庫が少なくなってきたらお知らせして、追加の数量を指定の納品日に間に合うよう提供できます。
小ロットの場合、製造単価が上がってしまうのは否めませんので、ここは商材次第といったところではあります。
製造単価がこの方式を取り入れるポイントになるしょう。
向いている商材
・個人の自費出版(自己啓発書、小説、ブログの書籍化、料理本など、)
・プロモーションやマーケティング活動(イベントやキャンペーン向けのパンフレット、カタログ、広告冊子)
・学術研究や教育分(学術論文・教科書・研究資料など改訂が発生しやすい書籍)
これらのものは、今の発注方式を一考してみる価値があるかもしれません。
環境に優しい!
この方法は、必要な時に必要な分だけ印刷するため、過剰な在庫を防ぎ、廃棄物の削減につながります。
作り置きの習慣から、必要なときに印刷する方法を変えるだけで、SDGsの達成に向けた取り組みとしても最適な方法といえるでしょう。
廃棄印刷物はCO2排出と関連しているため、廃棄レスの運用はCO2排出の抑制にもつながります。在庫レスと廃棄レスの運用を実現することで、CO2削減にも貢献することとなります。
作り置きの習慣を見直すことでで、あなたのビジネスやプロジェクトがSDGsへの貢献と環境保護にも寄与することになるでしょう。