いまどきの受験生の強みと弱み

2023/08/23

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前回、大学の定員厳格化について取り上げましたが、今回は受験生の動向についてレポートします。

少子化問題は以前から言われ続けており、受験生となる18歳人口は減り続けていますが、実は2024年は減少幅が特に大きい年になっています。下記は、文部科学省の学校基本調査を基にリクルート進学総研で作成されたグラフ。2024年が谷間になっています。

18歳人口のグラフ

2024年の18歳人口は109.7万人。私が受験生のときの人口は200万人を超えていたので約半数と考えると衝撃的です。

また、インターネットによって多くの情報に触れることができるため、大学選びに対する考え方も自分が受験生のときとは大きく違うのだろうと想像できます。かつては、先生や友達からの情報や、教室に置いてあった受験情報誌が全てでした。

 

いまどきの高校生の特徴

リクルート進学総研の「高校生価値意識調査2022」によると、今の高校生は、自分を幸せだと思っている人が2014年以降で過去最高とのこと。

今の高校生は、中学・高校と多感な時期に新型コロナウイルスの影響で制限された学生生活を送っていると思っていたので、意外でした。国外では紛争などで、もっと困難な状況なため、比較したらということでしょうか。

そんな自分たちの世代の「強み」と「弱み」を冷静に捉えているところが印象的でした。自由回答によって得られた結果から、自分たちの特徴を下記のように答えています。

強み

1位 「インターネット・SNS」(22.0%)
2位 「IT・情報化社会・デジタル」(15.6%)
3位 「情報の収集力・伝達力」(5.8%)

弱み

1位 「コミュニケーション・会話が下手」(9.7%)
2位 「インターネット・SNSへの依存やトラブル」(5.8%)
3位 「経験不足(人生・社会)」(4.7%)

 

インターネットやSNSなどのスキルの高さを強みとしながらも依存やトラブルに対する懸念もあるようです。また、コロナ禍の影響を感じますが、コミュニケーションや会話に苦手意識があり、人生や社会に対する経験不足を感じているようです。

興味深いのは、大学選びに際して重要視するのは、大学の知名度や設備など以上に、「何を学ぶことができるか」「何を経験することができるか」ということの重要度が高まっているのが特徴のようです。

コロナ禍のパンデミックにより、社会がどうなるかわからないという脆弱性も感じているのでしょう。良い会社に就職したいというより、いかに自分自身がどんな経験をし、何を身につけることができるのかということへの興味が高いようです。

ある意味、逞しさを感じますし、今の自分を「幸せ」だと感じているところが素晴らしいですね。

みなさんは進学の際に、どんな基準で学校を選びましたでしょうか?

 

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タグ: 大学

執筆者: TS部 佐藤新一

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