オフセット印刷とオンデマンド印刷の比較ポイント

2023/12/18

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オフセット印刷とオンデマンド印刷は、どのような違いがあるのでしょうか?この記事では、それぞれの印刷方法の特徴や利点、使いどころについて解説します。

 

オフセット印刷の特徴と利点

オフセット印刷は、大量の印刷物を高品質かつ効率的に制作するための方法です。

印刷原稿をプレートと呼ばれる金属板に転写し、それをブランケットと呼ばれる転写ローラーを介して印刷用紙に転写します。この方法では、高速で大量の印刷が可能であり、印刷物の品質も非常に高くなります。

一度プレートを作成すれば何万枚もの印刷が可能なため、印刷枚数が多いほどコストを下げることができます。また、さまざまな種類の印刷媒体に対応することができるのも特徴です。

オフセット印刷の利点としては、まず品質の高さが挙げられます。鮮明で滑らかな印刷物を製造することができ、大量の印刷においても効率的な生産が可能となるため、コストの面でも優れています。色の再現性が高いため、広告や出版物などの色合いが重要な印刷物に適しています。

 

オンデマンド印刷の特徴と利点

オンデマンド印刷は、必要な分だけを必要な時に印刷する方法です。

印刷原稿をデジタルデータとして用意し、それを直接印刷します。この方法では、印刷物の数や内容を柔軟に変更することができ、小ロットの印刷にも対応しています。また、印刷原稿のプレートを用意する必要がないため、準備作業が短縮されます。

オンデマンド印刷の利点としては、小ロット生産に適していることが挙げられます。必要な分だけを印刷するため、在庫を抱える必要もなくなります。

印刷物の内容を柔軟に変更できるため、印刷の一部の内容を変えたバリアブル印刷も可能となり、印刷物の完成までの時間も短くなります。

 

コスト比較

オフセット印刷とオンデマンド印刷をコスト面で比較した場合、一般的には大量の印刷物を製造する場合にはオフセット印刷の方がコストが下がります。オフセット印刷では、初期の準備にはコストがかかりますが、一度準備が整えば大量印刷が可能であり、印刷単価が下がることになります。

一方、オンデマンド印刷は必要な分だけを印刷するため、小ロットの場合にはコスト効率が良いです。また、在庫を抱える必要がないため、在庫コストも削減できます。

ただし、印刷物の種類や数量、納期などによってもコストは変動しますので、具体的な要件に合わせて適切な印刷方法を選択することが重要です。

 

品質比較

オフセット印刷とオンデマンド印刷を品質で比較した場合、一般的にはオフセット印刷の方が高品質となります。

オフセット印刷では、印刷原稿をプレートに転写することで、高品質かつ滑らかな印刷物が可能となる一方、オンデマンド印刷はデジタルデータを直接印刷するため、微細な表現や色の再現性には限りがあります。ただし、オンデマンド印刷の品質も十分に高く、一般的な印刷物においては問題ありません。

 

適切な印刷方法の選択ポイント

オフセット印刷とオンデマンド印刷の選択ポイントですが、以下の要素を考慮することが重要です。

- 印刷物の数量: 大量の印刷物を製造する場合にはオフセット印刷が適しています。必要な分だけを印刷する場合にはオンデマンド印刷が適しています。

- 納期: 短納期で印刷物を必要とする場合にはオンデマンド印刷が適しています。大量の印刷物を長期にわたって製造する場合にはオフセット印刷が適しています。

- 印刷物の内容の変更頻度: 印刷物の内容を頻繁に変更する場合にはオンデマンド印刷が適しています。内容の変更が少ない場合にはオフセット印刷が適しています。

- 品質の要求レベル: 高品質な印刷物が必要な場合にはオフセット印刷が適しています。一般的な印刷物であれば、オンデマンド印刷でも十分な品質が得られます。

これらの要素を考慮しながら、具体的な印刷物の要件に合わせて適切な印刷方法を選択するため、印刷内容がお決まりになりましたら、どのように印刷するかも含めてお問い合わせください。

 

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タグ: 印刷サービス

執筆者: TS部 佐藤新一

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