パンフレットとリーフレットの違い:選び方ガイド

2024/10/25 ( 2025/09/12 更新)

パンフレットとリーフレットの違い:選び方ガイド
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印刷物の作成を考えている際、よく耳にする「パンフレット」と「リーフレット」。

それぞれどのように異なり、どちらを選ぶべきか迷うことも多いでしょう。本記事では、パンフレットとリーフレットの違いを明確にし、最適な選択をできるようガイドします。

パンフレットとリーフレットの基本的な違い

まず、パンフレットは複数ページにわたる冊子形式の印刷物です。一方、リーフレットは1枚の紙を折り畳む形式で、簡潔な情報提供に適しています。どちらも広報活動において効果的ですが、その用途や目的に応じて選ぶ必要があります。

また、両者の違いが一目でわかるように、比較表で整理しました。どちらを選ぶべきか迷った際の参考にしてください。

項目

リーフレット

パンフレット

定義

1枚の紙を折って仕上げた印刷物

複数枚の紙を綴じた小冊子

形状

二つ折り、三つ折り、観音開きなど

中綴じ製本(ホチキス留めなど)

ページ数

4ページ、6ページなどが一般的

8ページ以上(4の倍数が基本)

情報量

限定的(要点を絞るのに適する)

比較的多い(網羅的な情報提供が可能)

用途例

商品紹介、施設案内、イベント告知

会社案内、学校案内、製品カタログ

コスト

比較的安価

比較的高価

携帯性

高い(コンパクトで持ち運びやすい)

リーフレットよりは劣るが、冊子としては高い

 


パンフレットの特徴

リーフレット (1)

パンフレットは、その多ページ構成により、詳細な説明を要する場合に非常に有効です。特に学校案内や企業のサービス・製品紹介など、ユーザーに深く理解してもらいたい情報を提供する際に活用されます。

 

複数ページの構成

パンフレットは、その多ページ構成により、読み手に対して体系的かつ詳細な情報提供が可能です。特に学校案内や企業サービス・製品紹介の場面では、各部門やサービスの特長、導入実績、お客様の声、FAQなど多様な情報を盛り込み、受け取り手が理解を深めやすいように全体を設計できます。また、複雑なサービスラインナップや各種ソリューションの概要から細部までを分かりやすく掲載できるため、検討者の意思決定をしっかりとサポートできるのが大きな強みです。さらに、写真・図版・実績データといったビジュアル要素の活用により、企業・教育機関の理念や魅力、現場の雰囲気を伝えやすく、訴求力の高い制作物となります。パンフレットは、このように「深く知ってもらいたい」「詳細をきちんと伝えたい」というニーズに最適な手段です。


高い印象効果

高品質な紙の選定や洗練されたデザイン、適切な加工方法にこだわることで、パンフレットは極めて上質な仕上がりになります。手に取った瞬間の質感や見た目の美しさが、企業や学校のブランドイメージを直感的に伝え、受け取った方に「信頼できる会社」「誠実なブランド」という印象を与える効果を持ちます。また、表紙デザインや写真、レイアウトの工夫により、他の広報物と差別化できる独自性を出せる点も特長です。豊富な加工バリエーション(マット・グロスPP、エンボス、箔押し等)を活用することで、より一層高級感や独自性を演出できます。


適した用途

パンフレットは、企業の製品カタログやサービス紹介資料、学校案内、小売や医療機関向けの各種情報冊子など、その場で十分な情報量が必要とされる用途に適しています。例えば、BtoBの商談資料や展示会配布用、採用活動に用いる学校パンフレット、クリニックの診療案内、製造業の技術資料冊子など、読み手がじっくりと比較・検討したいシーンで力を発揮します。見込み顧客や入学希望者に具体的で多角的な情報を届けることで、組織への信頼感や安心感を醸成し、後のアクション(問い合わせ・来店・応募)につなげる役割を果たします。



リーフレットの特徴

リーフレット (2)

リーフレットは、1枚の紙を折るだけで仕上がる簡潔な形式の印刷物です。その特長は、携帯性の高さと配布時の手軽さにあります。荷物にならない薄さと持ち運びやすさを活かし、街頭やイベント会場、店舗レジ横など、さまざまなシーンで手渡しやすいのが魅力です。内容も必要最低限の要点を整理して掲載できるため、伝えたい情報を素早く効果的に届けることができます。


1枚ものの簡潔さ

リーフレットは二つ折りや三つ折り、観音折りなどさまざまな折り方ができ、限られたスペースに重要な内容を凝縮できます。地図や施設案内図、手続きの流れ、イベントのスケジュールなど、パッと見て伝えたい情報を目立たせやすいデザイン設計もポイント。両面印刷やアクセントカラーの活用で、視認性と訴求力を両立したレイアウトに仕上げることが可能です。


低コストと高効率

リーフレットは制作コストが比較的低価格で、大量印刷にも適しています。そのため、新店舗のオープン告知や期間限定セール、自治体の案内資料、観光マップなど、広範囲に配布したいプロモーション施策に多く採用されています。短納期にも柔軟に対応できるため、急なイベントやキャンペーンにも活用でき、効果的な集客・情報発信が実現します。


適した用途

主に短期間のキャンペーンやイベント告知、店舗や施設の簡単な案内、新商品やサービスのスタート告知、説明会やセミナーの概要配布など、読み手に「いま知ってほしい」「すぐ行動につなげたい」情報を伝える場面でリーフレットは大きな力を発揮します。A4サイズを三つ折りにしてDM封入物として活用したり、QRコードを掲載してWeb誘導を促したりと、目的やターゲットに合わせ柔軟に設計できることも特長です。

 

どちらを選ぶべきか?担当者のための選び方

担当者としては、目的に応じてパンフレットとリーフレットを適切に使い分けることが重要です。詳細な説明やストーリーを伝えたい場合はパンフレットが最適ですが、イベントやキャンペーンをシンプルに告知したい場合はリーフレットが有効です。


パンフレットが適している場合

学校案内や企業のサービス・製品カタログなど、読み手に深い理解を促したいときにはパンフレットが最適です。厚手・高品質な紙を用いた冊子形式であれば、高級感や信頼感を演出できるうえ、ページをめくりながら教育方針や製品の特徴、在校生・顧客の声などを順序立てて詳しく紹介できます。

ストーリー性のある構成を組むことで、読み手は「なぜこの学校(企業)なのか」という理由をしっかりと把握しやすくなり、その結果、オープンキャンパスや商談の申し込み意欲を高めることができます。


リーフレットが適している場合

 一方、イベントやキャンペーンの開催日程、会場案内、特典内容といった「短い時間で必要情報を瞬時に伝えたい」場面ではリーフレットが有効です。片手で持ちやすい二つ折り/三つ折りの薄型仕様であれば、配布時のコストと手間を抑えつつ、限られたスペースにキャッチコピー、簡潔な概要、QRコードなどをバランスよく配置できます。

通学路や商業施設での手渡し配布やポスティングとの相性も良く、「参加しやすさ」や「すぐにアクセスできる動線」を重視する告知には最適です。 

適したシーン

具体例

理由

施設・店舗案内

観光地のマップ、商業施設のフロアガイド、飲食店のメニュー

持ち歩きながら見るのに便利で、コンパクトさが活かせるため。

イベント・キャンペーン告知

セール情報、期間限定イベントの案内

短期間で配布が完了し、コストを抑えたい場合に適しているため。

特定の商品・サービス紹介

新商品の概要紹介、サービスの簡易説明

多くのラインナップの中から1つだけをピックアップして紹介したい場合に有効なため。

 


その他の印刷物との違い 

 販促で使われる印刷物には、ほかにもチラシやブックレットなどがあります。リーフレットやパンフレットとの違いを理解しておくと、より適切な媒体選びができます。 

チラシ(フライヤー)との違い 

チラシ(フライヤー)は、リーフレットと同じく1枚の紙で作られますが、基本的には「折り加工をしない」点が大きな違いです。 そのため、紙面は表面と裏面の2ページのみです。情報を一覧で見せることに特化しており、新聞折込やポスティングなど、不特定多数に短期間で情報を届けたい場合に用いられます。リーフレットは折り加工によって情報を整理して伝える冊子に近い役割を持つのに対し、チラシは一枚の紙で完結する広告という違いがあります。

ブックレットやカタログとの違い 

 ブックレットもパンフレットと同様に製本された冊子ですが、パンフレットが広告や案内といった宣伝目的が強いのに対し、ブックレットはCDの歌詞カードや製品の取扱説明書など、より「読み物」としての性格が強いものを指します。
 一方、カタログは商品やサービスの仕様、価格などを網羅的に掲載した一覧性の高い冊子です。数十ページから数百ページに及ぶこともあり、パンフレットよりも情報量が格段に多く、 購入検討のために詳細な情報を比較する目的で使われます。

 

荒川印刷の一貫制作サービスの特徴

荒川印刷では、パンフレットやリーフレットの企画・デザインから印刷、発送に至るまで、ワンストップで対応する一貫制作サービスを展開しています。さらに、印刷物のデジタルメディアへの変換にも自社内で対応しており、紙媒体だけでなくWebサイトやSNS展開もシームレスに実現します。


ワンストップサービス

当社のサービスは、デザインから納品まで一元管理で提供されるため、繁雑な外部調整や手配の負担を大幅に軽減。お客様のご要望に応じて高品質な印刷物を、効率的かつ柔軟にご提供します。


デジタルメディアへの転換

印刷物のデジタル化にも幅広く対応しており、パンフレットやリーフレットの内容をWebサイト・ソーシャルメディア用に最適化。これにより、より多くのターゲット層に情報発信が可能となります。


最適な広報戦略を支える印刷物

効果的な広報活動の基盤となるのは、目的やターゲットに適した印刷物の選定です。荒川印刷は、豊富な経験と専門知識をもとに、お客様ごとに最適なパンフレットやリーフレットの制作をサポートし、広報の成功を力強くご支援いたします。

 

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タグ: 印刷サービス

執筆者: TS部 中野孝則

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