イベントチラシの作り方を徹底解説!初心者でも集客できるデザインのコツ

2025/08/26

名称未設定のデザイン-Aug-26-2025-10-03-01-8326-AM

イベントの開催が決まり、「多くの人に来てほしい」と考えたとき、効果的なのが「チラシ」です。Webでの告知が主流の現代でも、手元に残り、視覚的に魅力を伝えられるチラシは、依然として強力な集客ツールです。

しかし、いざ作ろうとすると「何から手をつければいいの?」「デザインの知識がない…」と悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。

この記事では、イベントチラシを作成するのが初めての方でも、人の心を引きつけ、集客につながるチラシを作れるよう、基本的な考え方からデザインのコツ、具体的な手順までを分かりやすく解説します。

 

イベントチラシ作りを始める前の基本

魅力的なチラシを作るためには、いきなりデザインを始めるのではなく、事前の準備が重要です。まずは「誰に、何を、どのように伝えるか」という土台を固めましょう。

 

誰に届けたい?ターゲットを明確にする

最初に考えるべきは「このチラシを誰に見てもらいたいか」ということです。ターゲットを具体的に設定することで、デザインの方向性や盛り込むべき情報が明確になります。例えば、子ども向けイベントとビジネスセミナーでは、喜ばれるデザインや響く言葉が全く異なります。

ターゲットを定める際は、年齢、性別、職業、興味関心などを具体的にイメージしてみましょう。

項目

具体例(子育て世代向けイベント)

年齢

20代~40

性別

主に女性

状況

小さな子どもがいて、休日の過ごし方を探している

興味

親子で楽しめる、学びになる、安全

 

何を伝えたい?掲載する情報を整理する

次に、チラシに掲載する情報を洗い出します。情報が多すぎると、かえって何も伝わらなくなってしまいます。ペルソナに合わせて、伝えるべき情報に優先順位をつけ、整理することが大切です。

最低限必要な情報と、あるとより魅力が伝わる情報に分けてリストアップしてみましょう。

 

なぜ参加すべき?イベントの魅力を言語化する

数あるイベントの中から選んでもらうためには、「このイベントに参加すると、どんないいことがあるのか」というメリットを明確に伝える必要があります。「他にはない特別な体験ができる」「限定のプレゼントがもらえる」「専門的な知識が身につく」など、参加者が得られる価値を具体的に言葉にして、キャッチコピーや本文に活かしましょう。

フライヤー作成の基本〜応用まで:初心者向け完全ガイド│株式会社荒川印刷

 

集客できるイベントチラシデザインのコツ

情報の整理ができたら、いよいよデザインです。ここでは、専門知識がなくても見栄えが良く、伝わりやすいデザインを作るための4つのコツを紹介します。

 

視線誘導を意識したレイアウト

人はチラシのような印刷物を見るとき、無意識に視線が動く方向があります。横書きの場合は、左上から右へ、そして左下から右下へと「Z」の形に視線を動かすのが一般的です。この視線の流れに沿って重要な情報を配置すると、内容がスムーズに頭に入ってきやすくなります。

配置場所

配置する情報

左上(最初に目に入る場所)

最も伝えたいイベント名、キャッチコピー

中央

イベントのイメージが伝わる写真やイラスト

下部

日時、場所、料金などの詳細情報


この「Z型」のレイアウトは、多くのチラシで使われている基本的な型なので、初心者の方でも取り入れやすいでしょう。

 

統一感を出すための配色ルール

色はチラシの印象を大きく左右しますが、多くの色を使いすぎると、まとまりがなくなり、かえって見づらくなってしまいます。デザインに慣れていないうちは、使用する色を「3色以内」に絞るのがおすすめです。

ベースカラー(背景など最も面積が広い色)、メインカラー(一番伝えたい色)、アクセントカラー(目立たせたい箇所に使う色)の3つを決めると、全体のバランスが取りやすくなります。

 

イベントの雰囲気を決めるフォント選び

フォント(書体)は、チラシ全体の雰囲気を決定づける重要な要素です。伝えたいイベントのイメージに合わせて選びましょう。

例えば、楽しいお祭りならポップで丸みのあるフォント、厳格なセミナーなら信頼感のある明朝体、といった具合です。複数のフォントを使いすぎず、見出しと本文で2〜3種類に留めると、すっきりと読みやすい紙面になります。

 

魅力を引き出す写真とイラストの活用

写真やイラストは、文字だけでは伝わらないイベントの雰囲気や魅力を瞬時に伝える力を持っています。講演会なら講師の顔写真、体験イベントなら過去の参加者が楽しんでいる様子の写真を掲載すると、見た人がイベント内容をイメージしやすくなり、参加への安心感や期待感が高まります。

 

イベントチラシ作成の具体的な手順

準備とデザインのコツが分かったら、いよいよ作成のステップに進みます。以下の4つの手順で進めると、スムーズに完成させることができます。

 

手順1:構成ラフ案を作成する

PCで作業を始める前に、まずは紙とペンで簡単な下書き(ラフ案)を描いてみましょう。情報をどこに配置するか、写真の大きさはどれくらいか、といった全体の構成を大まかに決めておくことで、その後のPCでの作業が格段に効率的になります。

 

手順2:ツールでデザインを作成する

ラフ案をもとに、デザインツールを使ってチラシを作成していきます。初心者の方には、テンプレートが豊富に用意されているツールがおすすめです。テンプレートを使えば、写真や文字を入れ替えるだけで、プロが作ったようなデザインに仕上げることができます。

 

手順3:誤字脱字や記載漏れを校正する

デザインが完成したら、必ず校正(内容のチェック)を行います。特に、イベントの日時、場所、連絡先などの重要情報に間違いがないかは、念入りに確認しましょう。自分一人だけでなく、第三者にも見てもらうと、客観的な視点で間違いや分かりにくい点に気づきやすくなります。

 

手順4:用途に合わせて印刷する

チラシを配布する方法に合わせて印刷します。自宅のプリンターで印刷する、コンビニのネットプリントを利用する、印刷会社に依頼するなど、部数や品質、予算に応じて最適な方法を選びましょう。印刷会社に依頼する場合は、色の表現方法(RGBCMYK)の違いなど、入稿データに関するルールがあるため、事前に確認が必要です。

 

チラシに必ず載せるべき必須情報

デザインに凝ることも大切ですが、必要な情報が漏れていては意味がありません。以下の項目は、どんなイベントチラシにも必ず掲載しましょう。

 

イベント名とキャッチコピー

「何のイベントか」が一目で分かるイベント名と、参加してみたくなるような魅力的なキャッチコピーを最も目立つ場所に配置します。

 

開催日時と場所

日付、曜日、時間(開場・開演)を正確に記載します。場所は住所だけでなく、最寄り駅からのアクセスや簡単な地図も載せると親切です。

 

参加費と申し込み方法

参加費が無料か有料か、有料の場合は金額と支払い方法を明記します。申し込みが必要な場合は、電話番号、メールアドレス、WebサイトのURLQRコードなどを記載し、申し込み方法を分かりやすく案内します。

 

主催者情報と問い合わせ先

誰が主催しているイベントなのかを明記することで、信頼性が高まります。質問があった場合の連絡先(電話番号やメールアドレス)も忘れずに記載しましょう。

 

初心者におすすめのチラシ作成ツール

デザイン経験がない方でも、プロ並みのチラシが作れる便利なツールがたくさんあります。ここでは代表的なものを3つ紹介します。

 

無料で使えるCanva

Webブラウザ上で簡単にデザインが作成できるツールです。おしゃれなテンプレートが非常に豊富で、写真や文字を差し替えるだけで見栄えの良いチラシが完成します。無料プランでも多くの機能を使えるため、初めてチラシを作る方に最もおすすめです。

 

本格的ならAdobe Illustrator

多くのプロデザイナーが使用している、デザイン制作の定番ソフトです。レイアウトの自由度が非常に高く、細部にまでこだわったオリジナリティあふれるデザインが可能です。操作に慣れが必要ですが、本格的なチラシ作りに挑戦したい方に向いています。

 

手軽に始めるならPowerPoint

多くの人が使い慣れているプレゼンテーションソフトですが、チラシ作成にも活用できます。「パワポン」のような無料テンプレートサイトを利用すれば、PowerPointでも見栄えの良いチラシを手軽に作成できます。

 

まとめ

イベントチラシの作り方について、準備からデザインのコツ、具体的な手順までを紹介しました。大切なのは、いきなり作り始めるのではなく、誰に何を伝えたいのかを明確にし、デザインの基本を押さえることです。

今回ご紹介したポイントを参考に、ぜひあなたのイベントに多くの人を呼び込む、素敵なチラシを作成してください。

 

お見積もり・お問い合わせはこちら

 

タグ: 印刷サービス, デザイン

執筆者: TS部 佐藤新一

ブログをメールで購読

こちらもおすすめ

最新の記事