印刷物の作成を考えている際、よく耳にする「パンフレット」と「リーフレット」。
それぞれどのように異なり、どちらを選ぶべきか迷うことも多いでしょう。本記事では、パンフレットとリーフレットの違いを明確にし、最適な選択をできるようガイドします。
パンフレットとリーフレットの基本的な違い
まず、パンフレットは複数ページにわたる冊子形式の印刷物です。一方、リーフレットは1枚の紙を折り畳む形式で、簡潔な情報提供に適しています。どちらも広報活動において効果的ですが、その用途や目的に応じて選ぶ必要があります。
また、両者の違いが一目でわかるように、比較表で整理しました。どちらを選ぶべきか迷った際の参考にしてください。
項目 |
リーフレット |
パンフレット |
定義 |
1枚の紙を折って仕上げた印刷物 |
複数枚の紙を綴じた小冊子 |
形状 |
二つ折り、三つ折り、観音開きなど |
中綴じ製本(ホチキス留めなど) |
ページ数 |
4ページ、6ページなどが一般的 |
8ページ以上(4の倍数が基本) |
情報量 |
限定的(要点を絞るのに適する) |
比較的多い(網羅的な情報提供が可能) |
用途例 |
商品紹介、施設案内、イベント告知 |
会社案内、学校案内、製品カタログ |
コスト |
比較的安価 |
比較的高価 |
携帯性 |
高い(コンパクトで持ち運びやすい) |
リーフレットよりは劣るが、冊子としては高い |
パンフレットの特徴
パンフレットは、その多ページ構成により、詳細な説明を要する場合に非常に有効です。特に学校案内や企業のサービス・製品紹介など、ユーザーに深く理解してもらいたい情報を提供する際に活用されます。
複数ページの構成
パンフレットは4ページ以上の構成が一般的で、豊富なビジュアルやテキストで製品やサービスの詳細を説明できます。例えば、学校のパンフレットには、各学科の紹介やカリキュラムの詳細、施設の写真が含まれ、受け取った人に強い印象を与えます。
高い印象効果
高品質な紙やデザイン性にこだわることで、パンフレットは非常に高級感のある印刷物になります。これは、受け取った相手に企業や学校の信頼性やプロフェッショナリズムを伝える手段となります。
適した用途
パンフレットは、企業の製品カタログ、サービス案内、学校の情報冊子など、詳細な情報が求められる場合に最適です。見込み客や応募者に対して、十分な情報提供ができ、信頼感を醸成します。
リーフレットの特徴
リーフレットは、1枚の紙を使用した簡潔な形式の印刷物で、持ち運びやすさと手軽さが特徴です。短期的なプロモーションやイベントの告知に適しており、コストパフォーマンスも優れています。
1枚ものの簡潔さ
リーフレットは、二つ折りや三つ折りにして情報をコンパクトにまとめます。読み手に要点を簡潔に伝えられるため、イベントの概要やキャンペーン情報を手早く知らせる際に役立ちます。
低コストと高効率
パンフレットと比べて、リーフレットは低コストで大量に作成できるため、広範囲に配布するプロモーションに適しています。例えば、イベントの参加者に配布するチラシや、店舗の割引情報を告知する際に効果的です。
適した用途
短期間のキャンペーンやイベント告知、商品やサービスの簡単な紹介にリーフレットは最適です。限られたスペースでインパクトを与えたい場合に多く利用されます。
どちらを選ぶべきか?担当者のための選び方
担当者としては、目的に応じてパンフレットとリーフレットを適切に使い分けることが重要です。詳細な説明やストーリーを伝えたい場合はパンフレットが最適ですが、イベントやキャンペーンをシンプルに告知したい場合はリーフレットが有効です。
パンフレットが適している場合
学校案内や企業のサービス・製品カタログなど、読み手に深い理解を促したいときにはパンフレットが最適です。厚手・高品質な紙を用いた冊子形式であれば、高級感や信頼感を演出できるうえ、ページをめくりながら教育方針や製品の特徴、在校生・顧客の声などを順序立てて詳しく紹介できます。
ストーリー性のある構成を組むことで、読み手は「なぜこの学校(企業)なのか」という理由をしっかりと把握しやすくなり、その結果、オープンキャンパスや商談の申し込み意欲を高めることができます。
リーフレットが適している場合
一方、イベントやキャンペーンの開催日程、会場案内、特典内容といった「短い時間で必要情報を瞬時に伝えたい」場面ではリーフレットが有効です。片手で持ちやすい二つ折り/三つ折りの薄型仕様であれば、配布時のコストと手間を抑えつつ、限られたスペースにキャッチコピー、簡潔な概要、QRコードなどをバランスよく配置できます。
通学路や商業施設での手渡し配布やポスティングとの相性も良く、「参加しやすさ」や「すぐにアクセスできる動線」を重視する告知には最適です。
適したシーン |
具体例 |
理由 |
施設・店舗案内 |
観光地のマップ、商業施設のフロアガイド、飲食店のメニュー |
持ち歩きながら見るのに便利で、コンパクトさが活かせるため。 |
イベント・キャンペーン告知 |
セール情報、期間限定イベントの案内 |
短期間で配布が完了し、コストを抑えたい場合に適しているため。 |
特定の商品・サービス紹介 |
新商品の概要紹介、サービスの簡易説明 |
多くのラインナップの中から1つだけをピックアップして紹介したい場合に有効なため。 |
その他の印刷物との違い
販促で使われる印刷物には、ほかにもチラシやブックレットなどがあります。リーフレットやパンフレットとの違いを理解しておくと、より適切な媒体選びができます。
チラシ(フライヤー)との違い
チラシ(フライヤー)は、リーフレットと同じく1枚の紙で作られますが、基本的には「折り加工をしない」点が大きな違いです。 そのため、紙面は表面と裏面の2ページのみです。情報を一覧で見せることに特化しており、新聞折込やポスティングなど、不特定多数に短期間で情報を届けたい場合に用いられます。リーフレットは折り加工によって情報を整理して伝える冊子に近い役割を持つのに対し、チラシは一枚の紙で完結する広告という違いがあります。
ブックレットやカタログとの違い
ブックレットもパンフレットと同様に製本された冊子ですが、パンフレットが広告や案内といった宣伝目的が強いのに対し、ブックレットはCDの歌詞カードや製品の取扱説明書など、より「読み物」としての性格が強いものを指します。
一方、カタログは商品やサービスの仕様、価格などを網羅的に掲載した一覧性の高い冊子です。数十ページから数百ページに及ぶこともあり、パンフレットよりも情報量が格段に多く、 購入検討のために詳細な情報を比較する目的で使われます。
荒川印刷の一貫制作サービスの利点
荒川印刷では、パンフレットやリーフレットのデザインから印刷、発送まで、一貫した制作サービスを提供しています。さらに、印刷物をデジタルメディアへと転換することも自社内で可能です。これにより、印刷物だけでなく、WebサイトやSNSへの展開もスムーズに行えます。
ワンストップサービス
荒川印刷のサービスは、デザインから発送までワンストップで提供されるため、煩雑な手配や調整の手間がかかりません。お客様のニーズに合わせた高品質な印刷物を、効率的にお届けします。
デジタルメディアへの転換
印刷物のデジタル化もお任せください。パンフレットやリーフレットの内容を、Webサイトやソーシャルメディアに最適化し、より広範囲のユーザーに情報を届けることが可能です。
効果的な広報戦略を支える印刷物
効果的な広報活動には、目的に合った印刷物の選定が鍵となります。荒川印刷では、ターゲット層に合わせた最適なパンフレットやリーフレットの制作をサポートし、お客様の広報活動を成功に導くよう伴走支援いたします。