テクニカルイラストレーターにラチェットハンドルを描いてもらいました。

2021/03/8 ( 2024/03/12 更新)

pablo (20)

以前、どんなものでも描けるテクニカルイラストレーターにケーキを描いてもらい動画で撮影しました。

その時の記事と動画はこちら↓

https://blog.arkw.co.jp/2018/09/technical-illustration

予想以上の反響を頂き動画を見たお客様からお褒めのお言葉を頂戴しました。私も撮影しながら横で見ていたのですが、ケーキが出来上がっていく様はすごいなと思いました。

ただ、弊社のテクニカルイラストレーターの生業はケーキのイラストを描くことではなく、取扱説明書(マニュアル)のイラスト作成です。

では機械的なものを描くとどのような仕上がりになるのでしょうか。そこで今回は取扱説明書で描かれたイラストをイメージできるようなものを描いてもらいました。

著作権の関係上、基の写真を掲載することはできませんが、出来上がったイラストがこちらです。

 

ラチェット サンプル

※製作時間:約20時間

今回は通常の業務で機器を分解する際に使用しているラチェットハンドルを描いてもらいました。

イラストを作成した後にテクニカルイラストレーターに少し話を聞いてみました。

Q.今回のイラスト作成で特に気を付けたことはありますか?

A.分かりやすさです。仕事で扱っている物よりシンプルだからこそ、分かりやすく丁寧に描くことを意識しました。

Q.今回のように図面がなく現物しかないものを描いたりすることも多いですか?

A. 設計データ等は企業秘密となっていることが多く、提供されることが減ってきています。その為、現物のみもしくは写真を提供頂きそれを基に描くことが昨今、増えてきている印象です。

 

わかりやすく描くということ

説明をわかりやすくするためにイラストを載せているはずなのに、かえってわかりにくくなってしまうこともあります。例えば、

・図面等で使う精密なデータをそのまま使ってしまっている。

・説明に不要なところも載ってしまっている。 など。

このようなイラストを使い続けるとクレームや不具合のデメリットが発生します。

・不要なところにも目が行ってしまい、見せなければいけない部分を見てもらえない。

・正しい操作がわからず、問い合わせが増えてしまう。

・イラストが細かすぎて、取扱説明書自体が難しく感じてしまう。

製品の構造を分かりやすく伝えるべく、部品⼀つひとつを分解、特徴を把握し、それをイラストへと落とし込んでいきます。しかし見たものをイラストに落とし込むとき、見たままを描いても伝わらない事もあります。正確さと同じくらい【わかりやすさ】も必要。今回描いたイラストは部品がまだ少ない方。細かい部品が多くなればなるほど複雑なイラストになってきます。

今回のイラストは部品が少なかったせいか容易に描けてしまったようなので、次回はもっと部品の多い複雑なものを描いてもらおうと思います。

 取扱説明書(マニュアル)に関するお問い合わせ

 

タグ: 取扱説明書・マニュアル

ブログをメールで購読

こちらもおすすめ

最新の記事