【2021年版】SEO対策でやって良いこと、悪いこと

2021/08/6 ( 2021/10/5 更新)

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サイトの新規制作やリニューアルをした後、見つけてもらいやすくなるために、検索エンジンで上位に表示されてことを期待しますよね? 検索エンジンでの上位表示を狙う「SEO(検索エンジン最適化)」という言葉を耳にしたことはあると思います。

当然、検索エンジンでの順位は上がった方が良いですし、アクセス数にも直結します。WEB制作をしているとSEOに関する質問もよく頂きます。

ただし、現状では、荒川印刷ではSEO対策を積極的には行っていません。

では、SEO対策を全くしていないか、というと、それも違います。SEO対策はしていますが、多くの人がイメージしやすい、数年前のSEO対策は全くしていないということです。

 

SEO対策は時代で変わる


引越し会社など「あ」から始まる会社名が多いと感じたことはありませんか?

昔は、家庭や職場に必ず置いてあった分厚い電話帳。電話帳をめくった時にできるだけ早くに目に留まるようにしたい。電話帳は50音順に掲載されているので、会社名によって表示順が変わります。

会社名を「あ」から始まるようにしたのもSEO対策と考え方が同じです。それによって問い合わせ数が変わり、売り上げにも影響したんです。

しかし、SEO対策は50音順という単純なものではなく、検索エンジンで複数の評価項目を組み合わせて順位を決めています。その項目は200以上あり、何かを1つ変えたからといって劇的な効果は期待できません。小さな改善の積み重ねという地味な作業です。

初期のSEOはもっと単純でした。検索して欲しいキーワードをサイト内に多く書いておけば良いのです。また、表示されない「メタタグ」という部分にもキーワードを書いておくと効果がありました。

ただ、この方法は、簡単に対応できるので、ページと関係ないキーワードを埋め込んで上位表示させたり、隠しテキストという形でキーワードを大量に埋め込んだりと順位の不正操作も容易でした。

そこで検索エンジン側の対応として、簡単に修正できるページ内の項目よりも、外部サイトからのリンクなどに評価の重きを置くようになりました。多くのサイトからリンクが貼られているということは、評価も高いだろうという推測からです。

すると、検索順位を上げるためにダミーのサイトを作成してリンクを機械的に増やしたり、ただひたすらリンクを貼るようなサイトが増えました。これを自動で機械的にやってしまう業者も増えてしまいました。

そのため、現在はこのような方法も無効になるどころか、検索エンジンでは評価を下げるような対応をとっています。

このように、検索エンジンと順位を上げようとする業者のイタチごっこが繰り広げられ、SEO対策の方法は時代とともに変わってきています。中には、以前には有効とされていた方法が、今ではマイナスの評価につながるものもあり、以前のSEOの知識では逆効果となる場合も出てきています。

検索エンジン対策は「節税」


検索結果をユーザーが望むものにしようという検索エンジン側と、とにかく順位を上げたいSEO業者との戦いから、SEO対策の方法や傾向は常に変化しており、対応するのがどんどん難しくなっています。

ただ、検索エンジン側もSEO対策を否定はしていません。ページ内に、キーワードを適切に記述することは、検索エンジンも見つけやすくなるので推奨しています。過度な記述や関係のない記述などを嫌い「SEOスパム」と判断します。

「脱税」「節税」に似ているところもあり、不正を行わずに、正しく記述を最適化することは節税と同じなので推奨しています。ページの内容が伴わないのに、SEO対策だけで不当に順位を上げようとする脱税のような行為をペナルティの対象とし、順位を下げるような対応をしています。

検索エンジンからペナルティ対象と判断され、順位を下げられてしまうと、順位の回復までに何年か時間がかかることがあり、ダメージが大きいので、強引な対応はお勧めしません。

荒川印刷でも、制作の際にHTMLのソースなどはシンプルにするなど、最低限の内部対策は通常に行なっていますが、ある程度はどこでも行なっているので、それだけでは上位表示が簡単にはいきません。

では、結局、どのようなサイトが検索の上位に表示されるのでしょうか。


検索エンジンが上位表示させたいコンテンツ

古い方法のSEOというのは、いわば検索エンジンの裏をかいて、どんなサイトであっても上位に表示させようというもの。もちろん、きちんと「節税」として対策しているところも多いけど、むちゃな「脱税」をするところも少なからずあります。

そこで表示される検索順位が、検索エンジン側としては「正しくない」と思ったからこそ、SEOスパムと認定して、順位の操作を行なってきました。では、検索エンジンの考える「正しい順位」とはどういうものでしょう。

検索をして、サイトを探しているユーザーが、上位に表示されたサイトをクリックして満足をすることが、検索エンジンとしてのサービスの質になります。つまり、検索した人が満足するサイトであれば、上位に来てもペナルティを課す必要はないですし、むしろ、上位に上がりやすいように調整をしてくれます。

では、どういうサイトが満足をするサイトでしょうか。

検索するユーザーが入力した「キーワード」に関した情報がしっかりと掲載されたサイト。内容もしっかりと書かれ、情報量も充実したコンテンツのほうが満足度は高いでしょう。


ある程度、文字量が多いサイト。写真や動画も掲載されてみやすいサイト。ただ文字量が多いだけではなく、検索するキーワードとそれに関連する記事になっているもの。他のサイトのコピーではなく、オリジナルの文章であること。1つのページにいろいろな情報が盛り込まれているわけではなく、1つのトピックスに絞ってしっかりと書いてあるもの。

このようなサイトが情報を探す検索ユーザーに好まれると思われ、検索エンジンもそのようなサイトを上位に表示するよう、日々アルゴリズムを調整して検索順位をコントロールしています。

つまり、小手先のSEOを追いかけ、最新のSEOテクニックを求めるよりも、検索エンジンが上位表示させたくなる、しっかりとしたコンテンツを作成することが一番のSEO対策となるのではないでしょうか?

そもそも荒川印刷のブログも3年前にスタートさせましたが、SEO対策が難しくなってきたことを感じていたため、SEOも目的としていました。

https://blog.arkw.co.jp/2018/05/blog.html

このブログの更新頻度は、それほど高くはないながら、それでも実際に、3年前に比べてキーワードによっては検索順位が上昇し、サイトへのアクセス数も増えています。検索順位は上がっていますが、ブログなどでコンテンツを増やす以外の対策は一切していません。

荒川印刷としては 、SEO対策の相談があった場合、コンテンツ制作を勧めていますが、このような理由からになります。ぜひ、検索エンジンが順位を上げたくなるようなコンテンツというのを考えてみてください。

 

SEOでやってはいけないこと

以前まではSEO対策として有効でもあったことですが、2021年の今ではやってはいけないことがあります。

まず、キーワードを必要以上に羅列すること。文章として不自然なほど同じキーワードを並べるのは、効果がありません。ましてや、背景と同じ文字の色にしたり、画面の外の配置する文字を置くなどもいけません。ペナルティ対象となることがあります。

キーワードは、一緒によく使われる「関連キーワード」が含まれた、自然と思われる文章にすることが有効です。

外部からのリンクは有効ですが、いかにも量産した、新しいサイトからのリンクが短期間で大量に増えたり、1つのページからたくさんのサイトにリンクを貼ってあるサイトからのリンクは、機械的なリンクと見られて評価が下がります。

また、他のサイトからのコピーばかりで、オリジナルのコンテンツがないものも評価が低くなります。コンテンツはオリジナルで作成することを心がけましょう。

また、以前は有効だった、metaタグ(メタタグ)の記述は今では全く役に立ちません。
meta description という概要文を示す部分は、検索結果などで表示されることはありますが、検索順位には影響しません。

meta keyword も以前は有効でしたが、現在は一切順位に影響しない上に、書きすぎるとぺネルティになると検索エンジン側が発言しているので気を付けましょう。

これまでのSEOは、検索エンジンの技術の穴をついたものも多かったのですが、検索エンジンの技術が上がってきています。あまりSEO対策の技術面に囚われず、検索ユーザーとなる読み手のためになるコンテンツを作っていくことに注力した方が良いのではないでしょうか?

 

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タグ: Web制作

執筆者: TS部 佐藤新一

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