テクニカルイラストレーターに腕時計を描いてもらいました。

2021/10/28

以前、弊社のテクニカルイラストレーターにラチェットハンドルを描いてもらいました。

その時の記事はこちら↓

https://blog.arkw.co.jp/2021/03/technical-writing

上記の記事を読んでいただければ、テクニカルイラストで機械的なものを描いた場合、どのような仕上がりになるのかイメージしやすいと思います。前回のラチェットハンドルでは、部品が少なく容易に描けてしまったようなので、今回はより部品数が多く複雑なものを描いてもらしました。
出来上がったイラストがこちらです。


202110_technical-writing01

※上記イラストは、ELGIN社で製造されていた腕時計を参考にして描いています。著作権に関してイラストに問題等あればご一報下さい。

前回同様、イラストを作成した後にテクニカルイラストレーターに少しお話を聞いてみました。

Q.今回のイラスト作成にあたりこだわった点はありますか? 

A. 細かい部品が多いので見やすさが損なわれないように気をつけて描きました。
また、前回のラチェットハンドルでは丈夫さや道具としての使いやすさが伝わるように意識して描きましたが、今回は腕時計の持つ繊細さや精密性を意識して描きました。

Q.「繊細さや精密性を意識して」とありますが、どのようなところで繊細さや精密性を表現したのでしょうか?

A.各部品形状を繊細かつ正確な描写することが大きなポイントとなるのは当然のことですが、イラストの特性上、デフォルメしなくてはいけない部分も出てくる為、そのバランスも重要になってきます。このバランスは経験によって培われていくものだと思っています。

 

使用用途によって変わる表現方法

今回、部品の多い腕時計のテクニカルイラストを描いてもらいました。ラチェットハンドルのイラストと比べると、イラストの印象が大きく変わったと感じる人も多いのではないでしょうか。
製品によって特徴がそれぞれ異なるため、テクニカルイラストではその様な特徴がしっかりと伝わる様にわかりやすく描くことが大事になります。
また、描く対象が同じであっても、イラストの使用用途が変われば表現の仕方も大きく変わります。
今回描いてもらったのは、各部品の形状や配置がわかる様に示された「分解図」というものでした。次回は製品の取り扱い方を示す「取扱説明書」に載せるイラストを描いてもらおうと思います。同じ時計でもどのように描き、見せ方が変わってくるのかが楽しみです。

タグ: 取扱説明書・マニュアル

執筆者: 編集課 I.T.

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