驚くほど美しい印刷技術「高精細印刷」のメリットとデメリット

2019/08/23 ( 2026/01/6 更新)

pablo (48)

高精細印刷という存在をご存知でしょうか。

高精細印刷は、従来の印刷よりもはるかに微細な点で色を表現することで、まるで写真のようにリアルな仕上がりを実現できる技術です。赤や青、黄色といった網点が目立ちにくく、モアレも発生しにくいため、にごりの少ない高彩度な色再現が可能になります。さらに、細かい文字や淡い色の細線、人物の肌のなめらかなグラデーション、金属の質感なども豊かに再現できるため、美術品や展示品の図録、商品カタログなど、品質が重視される印刷物に最適な方式です。

前回の記事、印刷物は無数の小さな点の集まりで色が表現されていることをご紹介しました。高精細印刷では、その点ひとつひとつを従来よりもさらに小さく、緻密に配置していくことで、よりきめ細かい描写が可能になり、まるで写真のようにリアルで滑らかな仕上がりが得られます。

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このように同じ画像データを刷り分けた場合、拡大し近くで見ても違いは一目瞭然です。

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従来の印刷では、赤・青・黄色といった網点がどうしても目立ってしまいますが、高精細印刷であればそれらが目立ちにくく、モアレも発生しにくいため、にごりの少ない高彩度な色が得られます。

また、細かい文字や淡い色の細線の再現を得意としており、人物の肌のやわらかなグラデーションや金属の質感も豊かに表現できるため、美術・展示品の図録や商品カタログなどに特に適しています。さらに、集合写真では一人ひとりの顔の表情や衣装の装飾まで判別しやすくなるため、記念誌・写真集・作品集、アルバムといった記録性やビジュアル品質が重視される印刷物にこそ、ぜひ高精細印刷をおすすめしたい方式です。

 

高詳細印刷のデメリット

メリットの多い高精細印刷ですが、実はデメリットもあります。ハイライトやシャドウ部分の調整が難しく、全体として色がやや濃く出やすい傾向があることに加え、ごく小さな点がドットゲインの影響を受けやすいためです。

ドットゲインとは、本来あるべき濃度(データ上の濃度)と、実際に刷り上がった濃度が異なってしまう現象のことを指します。インキと紙が印刷の際に圧力を受けることでインキがわずかに広がり、本来よりも「太った」網点として再現されてしまうことで発生します。

印刷物は無数の小さな点の集まりで色を表現していると前回の記事でお伝えしましたが、その一つひとつの点がこのドットゲインの影響を受けやすくなり、結果として想定よりも濃い仕上がりになってしまう場合があるのです。

 

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これは印刷機の圧胴やゴム胴などによってインキと紙が強く密着させられる際、その圧力によってインキがわずかに横方向へと伸び広がってしまうからです。

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この一つ一つの点が太ることで、画面全体としてインキ量が増えたような状態となり、結果的に本来のデータよりも全体の色が一段階濃く、沈んだトーンに見えてしまうのです。

 

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それでも魅力的な高精細の印刷

この現象は、網点を用いる以上あらゆる印刷方式で注意が必要な避けて通れない課題ですが、高精細印刷では従来よりも網点が小さく数も多いため、その影響を受けやすいという側面があります。

それでもなお、高精細印刷はその繊細さと艶やかな仕上がりによって、通常の印刷を上回る表現力を発揮します。テレビやスマートフォンで高精細ディスプレイが当たり前になった今だからこそ、アナログ印刷においても同様に高品質な表現を追求する価値があるといえます。

 

 

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タグ: 印刷サービス

執筆者: 生産部 S.A.

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