
印刷の打ち合わせで、
「この紙、連量は110kgです」
と言われて、ピンときたことはありますか?
連量(れんりょう)は、印刷業界では当たり前の言葉ですが、
初めて聞くと少し分かりづらい用語です。
今回は、連量の意味と印刷会社ならではの紙の考え方を解説します。
連量とは「紙の重さ」を表す言葉
連量とは、決められた大きさの紙を
1000枚重ねたときの重さを表したものです。
たとえば
「連量110kg」
と聞いたら、
「この紙は1000枚で110kgになる厚み・重さですよ」
という意味になります。
数字が大きくなるほど、
紙は厚く、しっかりした印象になります。
連量=厚さ、ではない?
ここが少しややこしいポイントです。
連量は「重さ」なので、
実はまったく同じ連量でも、紙の種類が違うと厚みや手触りが変わることがあります。
・表面がコーティングされている紙
・自然な風合いの紙
・高級紙や特殊紙
こうした紙は、同じ連量でも
「思ったより厚い」「ちょっと軽く感じる」
と感じることがあります。
そのため印刷会社では、
連量だけでなく実物の紙の質感も重視しています。
印刷会社の紙の買い方は「大きい紙を買う」
ここからが、少し“印刷会社ならでは”の話です。
実は、印刷会社は
A4サイズの紙をそのまま仕入れているわけではありません。
多くの場合、
・菊判
・四六判
と呼ばれる、もっと大きなサイズの紙を仕入れ、
印刷後に用途に合わせて断裁しています。
だから紙の価格や連量は、
「最終サイズ」ではなく
「元の大きなサイズ基準」で決まっています。
なぜこんな買い方をするの?
理由はとてもシンプルです。
・無駄なく紙を使える
・印刷効率が上がる
・コストを抑えやすい
印刷会社は、
「このサイズなら、何面取れるか」
「紙のロスはどれくらいか」
を常に計算しながら紙を選んでいます。
その結果、
同じA4でも、紙の取り方によって
コストが変わることもあります。
見積りに連量が書いてある理由
見積りに
「コート紙 110kg」
などと書いてあるのは、
「どのくらいの重さ・グレードの紙を使うか」を
正確に伝えるためです。
連量は、
・印象
・強度
・コスト
すべてに関わる、大切な目安なのです。
連量は「紙選びの共通言語」
連量は、
印刷会社とお客様が紙について話すための
共通のものさしのような存在です。
「よく分からないからお任せで」でも問題ありません。
その場合、私たちは
・用途
・配布方法
・持ったときの印象
を考えながら、連量をご提案しています。
もし、
「少し高級感を出したい」
「軽くて扱いやすくしたい」
そんなイメージがあれば、
遠慮なく伝えてください。
数字の裏側まで含めて考えるのが、
印刷会社の仕事です。



