「MTDDC MEETUP HOKKAIDO 2018」に行ってきました

2018/06/19 ( 2018/08/20 更新)
MTDDC MEETUP HOKKAIDO 2018

 

以前の記事で予告した通り、去る2018年6月9日に札幌市で開催された「MTDDC MEETUP HOKKAIDO 2018」へ参加してきました。

 

MTDDC MEETUP HOKKAIDO 2018 | MT:Ezo | MT蝦夷

 

シックス・アパート社の取締役CTOによる基調講演からスタートし、スポンサー企業によるブースセッションも含めると全10コマ。メインセッションはA会場とB会場に分かれるため、どちらを聞こうか迷いながらも10コマ全部聞いてきました。

すべてのセッションのレポートを書くと大変なことになりそうなので、シックス・アパート社の基調講演「コンテンツが活きる CMS と情報設計」および、メインセッション「Movable Type 7 のすべて」についてのみ、特に気になった部分をレポートしたいと思います。

 

200人以上参加の「お祭り」

個人的に初となる北海道。前日入りをして有志による前夜祭に参加。美味しいものをたくさん食べ、翌朝もカメラ片手に札幌駅周辺を歩き回り、昼に待ち合わせてラム肉のハンバーガーを食べてから会場に乗り込みました。

 

 

当日の様子はハッシュタグのまとめで垣間見れます。

MTDDC Meetup HOKKAIDO 2018

 

「コンテンツ」推しのMT7

イベントのオープニングを飾るのは、シックス・アパート社の取締役CTO平田氏による基調講演でした。テーマは「コンテンツが活きる CMS と情報設計」。先月リリースされた「Movable Type 7」のキャッチコピーが「コンテンツを構造化して管理し、可用性を高める Content Hub Platform」となっていて、今回は特に「コンテンツ」推し。新機能「コンテンツタイプ」がどういうものか、という話も聞くことができました。

 

ただ、このあたりの話は昨年10月に東京で行われたMTDDCでもリリース前の情報として聞くことができ、実際に正式リリースされたMovable Type 7をインストールして触ってきたので、やや復習といった感じ。

MT7では、管理画面の見映えも大きく変わり、「コンテンツタイプ」という新しい機能でより柔軟にサイト設計をできるようになっています。これまでウェブサイトの中に更新性の高いブログの記事と、更新頻度の低いウェブページに当てはめて設計していましたが、CMSの都合に合わせて設計していた部分もあります。

つまり、記事かページか、とにかくページ単位で管理しなければいけなかったものをページ内に含まれるものをコンテンツとして分解して管理できるようになるため、他のページにコンテンツを流用することもできるという感じですが、じつはこれまでも無理やりそのようなものを実現することはありました。ただ、インデックステンプレートなどで実現したり、お客さんが触りにくくなったりすることもあって、無理やりな感じは否めませんでした。そのあたり、素直に作れるようにはなるのかなと感じました。

平田氏からは、このように変更していった背景や経緯などの全体像が話され、Movable Type 6でData APIを用意したことで実現できるようになったことも理解できました。

面白かったのは、平田氏が2006年時点のインタビューでMovable TypeをAPIのかたまりのようにしたいと発言していて、APIが MT6で実装され、MT7でそれがサイト設計に利用できるようになったのかなということ。時間はかかっているけど方向性はブレていないと話されていました。

あと、シックス・アパート社の組織が2年前に大きく変わった点も紹介されました。この辺りも以前に聞いてはいるのですが、それまで日本法人の子会社という形だったのを、経営陣と従業員が100%所有する持株会社を設立して、事業を買収するというEBO(従業員買収、エンプロイー・バイアウト)を行っています。それを機に全面リモートワークにするなど、働き方も大きく変えています。

これについては経緯はどうあれ、親会社がなくなったことで、製品開発の意思決定や事業の方向性など決めやすくなり、開発スピードなども早くなったようです。今後のアップデートなどにも期待できそうです。

便利そうなコンテンツタイプとカテゴリセット

続いては、プロダクトマネージャー・リードエンジニア高山氏のセッション。「Movable Type 7のすべて」ということで、製品コンセプトと方向性や、新しいコンテンツタイプの枠組みなどを聞くことができました。

  

この辺りも昨年10月の復習にもなりました。

コンテンツタイプについては、自由度が高くて便利になりそうな反面、最初の設定でややこしい部分も多そうでどのくらい工数が取られるのかが見えないのが気になります。コンテンツタイプ毎だけではなく、そのフィールド毎に権限を設定できるのも便利そうですが、権限設定もなかなか複雑になっています。

嬉しい部分は「カテゴリセット」。コンテンツタイプでのみ利用可能らしく、記事には利用できなさそうですが、1つのコンテンツタイプに複数のカテゴリセットを利用できるようです。これまで、複数選択はできるのですが1つの記事に1つのカテゴリしかフィールドがないため、ややこしい運用ルールを作る必要があったりした部分はなくなりそうです。地味に助かります。ブロックエディタも拡張するプラグイン次第で使いやすそう。

DSC_0211_s.jpg

 

最後に、今後のロードマップなども紹介されましたがアセットの管理あたりは待ち遠しいところです。

追加された「コンテンツタイプ」は使いやすそうですが、これまでの記事やウェブページもあり、管理画面はメニューが増えてしまっているのでややこしく感じさせてる気もします。サブメニューを畳んだ状態でも14個のメニューがあるのは少し多い気も。もちろんシステム管理者の場合なので、ユーザーはもっとシンプルになるかと思いますが、すっきりとした見た目になった反面、ややこしくなったなという印象です。慣れるとは思いますが。

 

製品開発に直接フィードバック

シックス・アパート社以外のセッションや、懇親会でのライトニングトークでは、実際に使ってみて使いにくい部分やこんな機能が欲しい、というような話も聞けて、その部分も有意義でした。実際に運用中のサイトを複製してアップデートしてみた方もいて、私もどこかで試してみたいと思ったりしました。

まだまだ対応されていないプラグインもあるので、どの段階で実案件で使っていくかは迷いどころですが、新規の案件で複雑なプラグインが不要でしたら使っていけそうした。

セッションやライトニングトークなどで、使いにくい点や要望などをシックス・アパート社にぶつけ、高山氏が耳を傾けていたあたり、開発に声が届きやすそうな感じが良かったです。優先順位はあるかと思いますが、高山氏も是非いろんな意見が欲しいということでした。

毎年どこかで開催されているMTDDCやMTDDC Meetupでは、要望などをシックス・アパート社(というより高山さん)に直接要望を言えたり、表向き以外の話を聞けたりというのがとても有益だったりします。私のようにプログラマーや開発者ではないディレクターや、企業担当者としての要望などにも耳を傾けてくれますので、ぜひ機会があったらこういうイベントに参加してみていただきたいです。

プロダクトマネージャーに直接聞いてもらえるCMSもなかなかないと思いますし、その距離感もMovable Typeを使いたい理由かなと思っています。

他にも各セッション、興味深い内容で充実したイベントでした。ほんとに実行委員のみなさま、お疲れさまでした。 (そういえば、じゃんけん大会でTシャツもらえました。ありがとうございます)

トートバッグ

 

Web制作事業 特設サイトはこちら

 

タグ: Movable Type

執筆者: TS部 佐藤新一

こちらもおすすめ