オンデマンド印刷(POD)にて、印刷物の一部を可変させて一度に複数のパターンを印刷するバリアブル印刷(可変印刷)。以前に紹介したバリアブル印刷例でも、下記の項目などを可変させて印刷できることを紹介しました。
- 宛名
- 挨拶状やお客様へのコメント
- ナンバリングやシリアル番号
- バーコード
- 商品の写真 など
社員一人ひとりで内容が違う「社員旅行のしおり」などもバリアブル印刷で作成し、実際に社員旅行のときに活用しています。
いずれも、印刷面で可変箇所を決め、切り替えパターンを用意して印刷します。
重ね合わせのバリアブル印刷
今回はバリアブル印刷で出来ることの一例として、画像の可変を重ね合わせる方法をご紹介します。
通常は、先に紹介したように、可変箇所を決めて印刷内容を変えていきますが、同じ場所でも重ね合わせて印刷することも可能です。
例えば、福笑いのように、顔のベースに目や鼻、口などのパーツを可変させて上から重ねて印刷することができます。ということで、簡単なキャラメーカーを作成してみました。
髪型パーツ10種類
口パーツ8種類
鼻パーツ8種類
目パーツ10種類
背景パーツ5種類
顔の輪郭と髪型のパーツが10種類、
口のパーツが8種類、
鼻のパーツが8種類、
目のパーツが10種類、
最後には背景も5種類用意しました。
これを組み合わせると、なんと、組み合わせパターンは28,000種類!
そこから、それぞれのパーツをえぇ~らぁ~びぃ~~~
髪1、口6、鼻5、目1、背景1
かぁ~さぁね~~~のっ!
ジャーン!!!
出来上がり!
某ゲームのアバターのように、組み合わせてキャラを作ることが、バリアブル印刷でも可能なのです。
ひとつひとつを選んでお気に入りを作れるのはもちろん!
バリアブル印刷でパターンを指定することで、モブキャラを一気に大量発生させることも出来ます!
突然ですが、ここでクエッションです!この中に同じ顔をした子が2組います。(背景は異なる)それは、どの子とどの子でしょうか?
答えはこの2人!
バリエーション豊かなノベルティなどに
宛名やナンバリング、バーコードなどを可変にする実用的なバリアブル印刷はもちろん、商品のパッケージなどでも一部分を可変にして印刷することもあります。
最近、話題になったものでは、ファンタの「ハジける変顔ボトル」。新学期シーズンに合わせてリリースされ、SNSのハッシュタグ #ハジける変顔ボトル でもパッケージを使った変顔がたくさん投稿されています。
「ファンタ」で全46種類の"ハジける変顔ボトル"、乃木坂46の顔写真入りで展開
このキャンペーンは、乃木坂46とのコラボで、全46種類の「変顔」パッケージが用意されていますが、46種類の違うデザインを用意するのも大変ですよね?
今回紹介した重ね合わせのバリアブル印刷を、うまく工夫して利用すれば飛躍的にバリエーションを作れるかもしれません。
一つ一つに個性を出し、違いと楽しみ出す手法として、活用してみてはいかがでしょうか?
さて、あなたなら何を可変させます?重ね合わせることで意外な発見があるかも?
あ!と思うものがあれば、是非一度ご相談ください。