新型コロナウイルスの拡散防止のため、外出自粛要請や休業要請などが続いていましたが、ようやく、休業要請の解除に向けた動きが見えてきましたね。
もちろん、すぐに気を抜ける状況ではないでしょうが、先行きが見えない状況でしたので朗報です。
しかし、ここまで長い間、外出を自粛しなければならない状況は極めて異常で、事業への影響も大きいものです。事業のあり方も見直す必要に迫られています。
荒川印刷としても、ウイルスの拡散防止のために、可能な限り在宅でのテレワークと休業対応なども行っていますが、前回の記事で紹介したような、自宅待機児童に向けた支援活動などを行うところも出てきました。
荒川印刷としてできること
4月に緊急事態宣言が出てから、荒川印刷としてできることはないか、社内で話し合っていました。啓蒙ポスターやぬり絵などのアイデアもありましたが、会社の近隣の飲食店や、取り引きのあるお店などが外出自粛要請から客足が遠のき、経営状態の苦しい実情を聞いていたため、より具体的に手助けできることがないかを考えていました。
そんな中、社内のコラボレーションツール、Microsoft Teamsのなかで、会社の周りのお店の営業情報やテイクアウト情報が共有されていたこともあったので、テイクアウトメニューに取り組んだり、特別メニューを提供するなど、お店ごとの取り組みをまとめたサイトがあったら、応援しやすくなるうえにお店のPRの場としても利用いただけるものを作ったらどうかという話が出てきました。
サイトの作成であれば、テレワークの社員も対応できるため、会社としても動きやすい一方、常に情報を更新していくサイトとなるためCMSを構築して更新していくものが必要です。
イベントの中止や変更などもあり、社内のウェブチームで短期間にサイトを構築していくことができるのか、公開後も対応できるのかなどが課題となっていました。
テイクアウトのポータルサイトを支援するプロジェクト
CMSを構築する上で、荒川印刷が得意とするMovable Typeを利用し、その中でもサーバーの用意も不要なウェブサービス版「MovableType.net」を使うことを考えていました。
システムの初期費用が不要で、サーバーの準備やインストール作業が必要なく、月額費用のみで利用できるMovableType.netはスピード重視の場合には最適です。何度か構築をしており、慣れているので作業の短縮にはなりそうです。
そんな中、Movable Typeを提供するシックス・アパート社からニュースが届きました。その名も「TAKEOUT PORTAL 応援プロジェクト」。
街の飲食店をサポートしたい人をサポート――「TAKEOUT PORTAL 応援プロジェクト」始動します!
「街の飲食店をサポートしたい人をサポート」とあるように、飲食店をサポートするサイトを作ることを支援するプロジェクトのことです。各地域での飲食店のテイクアウト情報を集約するのに特化したサイトを作るための一式を提供してくれるとともに、CMSの利用料も半年分を無料にするというものでした。
当初はテイクアウト以外の情報も考えていたのですが、ほぼほぼ作りたい内容のサイトに近いものが作れそうでした。またリリース後もサイトの告知や店舗情報の募集も必要になります。このようなプロジェクトに参加して、一緒に盛り上げていくほうが告知もしやすいと考え、すぐに申し込んでみました。
3日で構築、GW前にオープン
プロジェクトのニュースが発表されたのは4月22日。GW前で仕事も立て込んでいましたが、できればGW前にリリースしたいと考え、通常業務の合間にサイトの設定と運用方法を参照してみました。
驚いたのは、用意されたバックアップファイルから復元をすると、サイトの大枠が完成していることです。ベースとなるサイトがかなりできていて、ダミーの記事も入力済みでした。
最低限設定しなければいけない点を確認しながら、テンプレートを読み解きながらカスタマイズし、あっという間にサイトが完成しました。合間に進めながらも3日で更新まで辿り着き、社内で関係者に確認の上、GW前に無事オープンできました。
まだ登録件数は少ないですが、徐々に増やしていきたいと思います。登録しながら、気になるお店も出てきましたので、実際にテイクアウトも試してみたいと思います。ぜひ、皆さんもご確認ください。
また、登録していただけるお店も募集しています。登録は無料ですので、ぜひメールフォームより情報をお送りください。