印刷知識をやさしく解説 トンボってなに?

2026/03/5

Designer (9)

 

印刷業界で目にする言葉、トンボ。

 

秋の虫?

長渕剛さんの名曲?

 

いったい何なのか・・・

 

今回は、
トンボとは何か、そしてなぜ必須なのか を分かりやすく解説します。

 

トンボとは、印刷物の「設計図の目印」

トンボとは、
印刷した後にどこで切るかを指示するためのマーク のこと。

カットする前の紙の四隅などに現れます。

名刺でもチラシでもパンフレットでも、
印刷物は必ず「最後に紙をカット」して仕上げます。

その「仕上がりの位置」を機械に教えるのがトンボ。
つまり 印刷物の設計図にあたる基準線 です。

 

トンボがないと何が起きる?

トンボがないと

・どこで切ればいいか分からない

・裁断機が正しい位置を読み取れない

・仕上がりが左右・上下にズレる

・白いフチが出る

・デザインが欠ける

という事故のオンパレードになります。

つまりトンボは
印刷と断裁をつなぐ座標の役割 を果たしているんです。

 

たとえ話~トンボは「カッターのガイド線」~

イメージしやすい例えで言うと……

・トンボ = カッターで切るときの「ガイド線」

工作のとき、
印刷された紙をガイドなしでなんとなく切るとズレますよね。

でもガイド線があれば、
どこを切ればいいか一目で分かり、
正確に作業ができます。

印刷所の裁断機も同じで、
トンボがあることで初めて
「この線に合わせて切ればいい」と判断できるのです。

 

トンボは印刷のズレを補正するためにも必要

印刷機は高精度ですが、人間の目には見えないレベルで
紙の伸び・縮みや印刷位置のわずかなズレ が必ず発生します。

そのとき、トンボを使って

・位置のズレを調整

・印刷のセンターを合わせる

・色版の重なりをチェック(色ずれ確認)

などの補正ができます。

つまりトンボは、
印刷工程の基準点として、ズレをなくす役割も担っているのです。

 

「塗り足し」が正しく機能するのも、トンボのおかげ

よく説明する 「塗り足し(仕上がりより外側に色を伸ばすこと)」 ですが、
これもトンボがあるから成り立ちます。

・トンボがある正しい仕上がり位置が分かる

・仕上がり位置が分かる塗り足しの外側を綺麗に切れる

・結果、白フチが出ない綺麗な印刷物になる

印刷のクオリティを守るために、
トンボと塗り足しはセット と覚えておくと分かりやすいです。

 

トンボなしで印刷したい?ほぼ不可能

結論から言うと……

トンボなしでは、印刷は正確に仕上げられません。

なぜなら、

・裁断位置が分からない

・色合わせができない

・ズレ調整ができない

という印刷の根幹部分が失われてしまうからです。

例えるなら、
地図のない旅・設計図のない家づくり のようなもの。

印刷会社が「トンボ必須!」と言うのは、
クオリティ保持のためにどうしても必要だからなんです。

 

トンボは印刷の命綱

初心者ほど「必要性」が見えにくいトンボですが、
実は印刷の安全性とクオリティを支える重要な存在。

・トンボ=裁断の基準・設計図

・正確な仕上がりのために必須

・印刷位置のズレの調整にも使われる

・塗り足しとセットで初めて成立する

トンボは小さな記号ですが、
印刷工程のすべてを支えている縁の下の力持ちです。

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タグ: 加工技術

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